地域政治B(現代中東の政治)
担当教員
酒井 啓子
単位数 / 使用言語 / 配当学期
2単位 / 日本語 / 冬学期
授業の目標・概要
現代中東における体制と政治思想の展開と背景を、国内政治の構造と国際政治における位置づけに焦点を当てて理解する。
授業のキーワード
政治体制, 国際関係, 権威主義, ナショナリズム, イスラーム
授業計画
以下の内容を扱う予定だが、適宜学生の関心のありように合わせて、変更もありうる。
中東における諸政治体制(王政、首長政、共和政)の比較と成立の背景。アラブ・ナショナリズムの背景と展開、その権威主義化の過程。イスラエル・パレスチナ問題の構造と分析。国際政治のなかでの中東の位置づけ、とくに冷戦期から9.11事件に至る過程での対米関係の変容。「アラブの春」発生の背景と展開。イスラーム主義の背景と展開。
授業の方法
講義形式による。時間が許せばDVDを使用する。
成績評価方法
期末試験が約80%、提出課題が約20%。
教科書
テキストは使用せず。毎回講義資料を配布し、PPTを使用する。
参考書
授業中に指示するが、以下を参考書として推奨する。
酒井啓子『<中東>の考え方』(講談社新書)2010年
酒井啓子編『中東政治学』有斐閣、2012年
履修上の注意
本講義を受講する際、常に地図を持参し、各国や都市の地理的位置づけを理解しておくこと。また日々の国際ニュースに関心を持ち、現在進行中の中東情勢を把握すること。