海洋科学技術政策論

担当教員

松浦 正浩

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

海洋は、未来のフロンティア(未開拓の領域)として、宇宙とならび、開発への期待が高まっている。しかし、海洋関連の科学技術を公共政策として推進する場合も、経済効果、産官学の役割分担、基礎研究から技術導入への接続、外交防衛、国内政治、世論、合意形成、法制度、倫理、エネルギー安全保障、自然環境への影響など、多様な観点からの検討が可能である。本講義では、上記のような諸条件との関係性(相互作用)について、海洋関連の科学技術を題材に、主に事例研究の方法論を用いて検討する。

授業のキーワード

海洋政策,科学技術イノベーション,科学技術政策,科学技術社会論,STS,社会受容,合意形成,洋上風力発電,海洋基本法

marine policy, science and technology, science policy, technology policy, STS, public acceptance, consensus building, offshore wind farm

授業計画

(予定)

第1部:科学技術政策と検討の方法論
・講義の紹介(10/7)
・科学技術と政策・社会&事例研究の方法論(10/14)
・テクノロジーアセスメント(10/21)
・科学技術政策の全体像(10/28)

第2部:海洋に関する科学技術政策と国際法
・海洋基本法と技術開発〔ゲスト〕(11/4)
・海洋科学調査と国際法の関係〔ゲスト〕(11/11)

学生による中間発表 (11/18、11/25)

第3部 海洋に関する科学技術の実像
事例1:洋上風力発電〔銚子沖沖合着床式実証実験施設など〕(11月~12月上旬予定・所要1日間)
事例2:大陸棚延長(12/9)

第4部 交渉シミュレーション (1/6)

学生による最終発表 (1/13、1/20)

授業の方法

海洋科学技術政策や検討の方法論に関する基礎的な知識をまず理解したうえで、個別具体的な海洋科学技術を題材としたケーススタディを各学生が準備し、ゼミ形式で議論する。また、導入が始まりつつある洋上風力発電をテーマに、施設の見学や、交渉シミュレーション演習を行い、「現場」を念頭に置いて指導する。

成績評価方法

成績評価の方法:
1.平常点(30%):出席回数、受講態度(発言回数等)
2.中間発表(15%)
3.最終発表(25%)
4.研究レポート(30%)

履修上の注意

初回を除く3回以上の欠席(急病、航海、面接試験などやむを得ぬ事情で本講義担当教官の了承を得た場合を除く)は単位取得の意思がないものと判断し、成績を付与しない。

関連項目

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