競争政策と法
Competition Law
担当教員 / Instructors
白石 忠志
配当学期 / 使用言語 / 単位数 / Term / Language / Credits
A1A2 / 日本語 / 4
授業の目標・概要 / Objectives
独禁法の枠組みや考え方を、事例等を通じて理解する。日本の独禁法を主な素材とするが、米国・EU等の競争法に関する英語資料を若干用いることもあり得る。
教科書とする『独禁法講義』に基本的なことは書かれているので、基本的な内容を整理して確認するのは最小限の時間にとどめる。事案に即して考える必要のある事例等を多く取り上げて、その読解や考察に時間を使うようにしたい。
「競争法」は、この法分野の世界的通称(competition law)に相当する日本語であり、「独禁法」は、日本における競争法の呼称として従来から定着している言葉である。
授業のキーワード / Keywords
独禁法,独占禁止法,競争法,経済法
competition law, antitrust
授業計画 / Schedule
計画は柔軟に変更するが、概ね以下のように進める予定である。
最新情報は、教員の個人ウェブサイト(http://shiraishitadashi.jp/)の「授業」欄で知らせる(8月中旬頃以降)。
▼導入
第1回の「導入」では、独禁法全体のイメージをつかむ。
『独禁法講義〔第7版〕』の「序章」を予め読んでおくこと。
▼違反要件総論(5回程度)
▼不当な取引制限(4回程度)
▼私的独占・不公正な取引方法(7回程度)
▼企業結合規制(2回程度)
▼違反要件のその他の問題
▼公取委による事件処理・刑罰
▼民事裁判(2回程度)
▼国際事件(2回程度)
▼事例問題等
授業の方法 / Teaching Methods
基本的に講義形式。
成績評価方法 / Grading
期末試験のみで評価する。
期末試験は、「紙に限り全て持込可」とする。ただ、このような試験形式の場合、内容理解を伴わず資料を書き写しただけの答案は不可となり単位が与えられない可能性が高くなることに注意してほしい。他方で、授業で内容理解をしている学生は容易に良い成績となるだろう。
教科書 / Required Textbook
白石忠志『独禁法講義〔第7版〕』(有斐閣、平成26年)
事例等の要所を抜粋した資料集(ウェブページに掲げる)。受講者が自己負担により印刷や電子機器などの適宜の方法で教室に持参する。A4で数百頁になるのではないかと予想している。そのため、指定教科書は『独禁法講義』のみとする。
参考書 / Reference Books
教室で紹介する。
履修上の注意 / Notes on Taking the Course
特になし。
関連ホームページ / Related Websites
http://shiraishitadashi.jp/
その他留意事項 / Miscellaneous Information
特になし。