上級金融商品取引法
Financial Instruments and Exchange Act(Upper Class）

担当教員 / Instructors

松尾　直彦

配当学期 / 使用言語 / 単位数 / Term / Language / Credits

A1A2 / 日本語 / 2

授業の目標・概要 / Objectives

夏学期の授業を通じて金融商品取引法の基礎を理解していることを前提として、それをさらに深め、幅広い視野のもとで実務的問題解決能力を高める観点から、①判例や行政事例などを素材として、②法律のみならず、政令・内閣府令、当局のQ&Aや自主規制機関の自主ルールなどの内容についても習得し、③できるだけ実務的な取扱いについて検討する。内容としては、上場会社法制の部分を中心とするが、その時々のトピックスとなっている事項（例：2011年度はオリンパス事件、2012年度は増資インサイダー取引事件など）を取り上げ、またゲスト・スピーカーを呼ぶこともあり得るので、以下の構成は変更されることがある。

授業のキーワード / Keywords

金融,市場,証券,規制

finance ,markets,securities,regulation

授業計画 / Schedule

第１回金融における政策形成と法（インサイダー取引規制を含む）
第２回インサイダー取引規制（２）
第３回インサイダー取引規制（３）
第４回公開買付規制（１）（金融庁Q&A）
第５回公開買付規制（２）（金融庁Q&A）
第６回公開買付規制（３）（金融庁Q&A）
第７回大量保有報告規制（１）（金融庁Q&A）
第８回大量保有報告規制（２）（金融庁Q&A）
第９回開示規制（募集・売出しの概念）
第10回開示規制事例（１）
第11回開示規制事例（２）
第12回金融商品取引所の上場規制
第13回金融商品取引業者等の規制
第14回証券取引等監視委員会と金融ADR機関

授業の方法 / Teaching Methods

講義と双方向的授業を行う。

成績評価方法 / Grading

2時間の筆記試験を行う（配点：90点）。
平常点も考慮する（配点：10点）。
レポートは課さない。

教科書 / Required Textbook

必要な教材（レジュメ・資料等）は、適宜TKCに掲載する。
条文として、『証券六法（平成27年版）』（新日本法規、2014）（2015年秋に28年版発刊の見込み）。インターネット掲載の条文も可。
教科書として、松尾直彦『金融商品取引法〔第3版〕』（商事法務、2014年3月）。
判例集として、神田秀樹＝神作裕之編『金融商品取引法判例百選』（有斐閣、2013）。

上級金融商品取引法Financial Instruments and Exchange Act(Upper Class）