事例研究(デジタル時代の行政と社会I(デジタル時代における行政制度の変容と課題))
Case Study (Public Administration and Society in the Digital Age I (Transformation of Public Administration in the Digital Age))

担当教員 / Instructors

奥村 裕一/城山 英明/坂井 修一/藤井 秀之

配当学期 / 使用言語 / 単位数 / Term / Language / Credits

S1S2 / 日本語 / 2

授業の目標・概要 / Objectives

デジタル時代の到来により、社会の構成員一人ひとりが、組織の壁、建物の壁、社会集団の壁、国家の壁を越えて、直接のつながりを持てるようになった。このことが行政において根本的な変化をもたらしつつある。同時に、デジタル時代に必要な固有の法整備も次第に整ってきている。デジタル時代の行政と社会Ⅰは、この事例研究シリーズの基礎となる行政の変容と法整備に関する知見を身につけることを目的としている。デジタル技術を利用すれば、①業務の簡素化や統合といった効率性の追求にとどまらず、②情報やデータの見える化や組み合わせによる価値の発見や創造、⑤社会と行政のつながりによる新たな公共空間の創造などが可能である。これらの潜在力を利用した「デジタル時代の行政の変容」とその課題について、欧米の先進事例を題材にして理解を深める。あわせて、デジタル時代の法整備についても学習する。

授業のキーワード / Keywords

行政とガバナンスの変容,デジタル社会,デジタル関連法

Government and Governance Transformation, Digital Society, Digital Laws

授業計画 / Schedule

・行政の変容とICTの密接な関係(イントロダクション)
・行政近代化と電子政府(行政学的視点から)
・利用者からみたICT(安心して利用する条件)
・米国および日本における電子政府と行政改革
・『リエンジニアリング革命』、『行政革命』を読む
・欧州にみる公共サービスの新潮流
・デジタル時代における新たな公共サービス空間の出現と課題
・デジタル時代におけるDemocratic Process と Collaborative Governance
・マイナンバー法の制度と政策
・情報公開法の制度と政策
・プライバシー保護の法制度と政策
・サイバーセキュリティの法制度と政策

授業の方法 / Teaching Methods

授業の内容に即して、講義、ディスカッション、グループワークを適宜取り混ぜて効果的な方法で行う。

成績評価方法 / Grading

授業への参加状況(発表・発言など)40%と最終レポート60%。

教科書 / Required Textbook

特になし。

参考書 / Reference Books

授業中に示す。

履修上の注意 / Notes on Taking the Course

パソコン(タブレット可)を持参のこと。

その他留意事項 / Miscellaneous Information

相談がある場合は以下の奥村裕一のメールに連絡をすること。

関連項目 / Related Resources