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入学者選抜合格者の方々へ(2004-02-10)

歓迎の言葉

入学される皆さんへ!

 東京大学の公共政策大学院へ合格おめでとうございます。

 本大学院では、4月のスタートに向けて、今皆さんを迎えるための準備を着々と進めています。

 この大学院は、すでにお伝えしているように、従来の研究者の養成を主眼とする大学院ではなく、高度の政策に関する専門能力をもった人材の養成を目的とする専門職大学院です。そのため、教育方法も、指導教官による個別の研究指導ではなく、少人数の講義、ゼミ形式のディスカッションを中心とする授業、現実の政策課題に関する事例研究等を組み合わることになります。実務家教員による指導も含めて、現実の具体的な課題を素材とし、その解決策を自分自身で考えながら、政策の立案、実施過程の管理、評価の手法や知識を相互の討論を通して教育することをめざしています。

 もちろんそうした実践的な知識を現実の社会で役立てるためには、その基礎である社会科学(法律学、政治学、経済学等)を使いこなせることが必要です。これらの基礎的な科目については、現実の政策分析に適用する応用力の形成に重点を置きます。また、環境問題、科学技術問題、教育問題等の現実の諸課題、そして外国の状況についての知識も不可欠ですので、カリキュラムにはそれらに関する授業も当然含まれています。なお、自分の関心のあるテーマについてリサーチペーパーを書くこともできますし、研究論文の制度もあります。

 このように、新たなスタイルの教育をめざす大学院であることから、入学後、学習の仕方や将来の進路等についてとまどいや不安をもつ人もいるかもしれません。できるだけそうしたことが起こらないように、これから公共政策大学院の授業概要、受入体制、スクール・カレンダー、教材、図書館等の施設等について、順次ホームページの該当箇所に情報を掲載していく予定です。

施設

 東京大学の本郷キャンパスが手狭であり、かつ財政的制約もありますので、現状では教室は、キャンパス内の複数の建物に分散しております。

 将来的には独自の施設をもちたいと思っておりますが、当面の対応として、農学部キャンパス内の総合研究棟4階及び1階に演習室、学生自習室、学生用ロビーを整備中です。また、赤門総合研究棟にも学生自習室を整備するとともに、経済学研究科第8教室を改装し、プロジェクター等の最新機器が使えるようになります。

 公共政策大学院のメイン・オフィスは、農学部キャンパス内の総合研究棟の4階です。ここに、院長室と教員研究室の一部、そして上記の演習室と学生自習室が置かれます。学生自習室は、農学部総合研究棟4階、1階、赤門総合研究棟3階に分散配置することになります。授業は、法文1号館、2号館の法学部の教室および赤門総合研究棟の教室、法学系総合教育棟等で行われます。また、図書館は、法学部3号館の法学部図書室、経済学研究科図書室等が利用できます。