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公共政策大学院の新入生のみなさんへ

公共政策大学院 公共政策学教育部長

森田 朗

 新入生のみなさん。入学おめでとうございます。これから、政策の専門家をめざして、研鑽を積もうと大いに張り切っていることと思います。

 しかし、他方では、果たしてどのように授業が行われるのか、勉強はどうすればよいのかなど、不安もあることと思います。授業の方法や履修の仕方、施設やその利用方法等については、6日のガイダンスのときに説明いたしますが、それでも実際に授業が始まってからも、事情がわかり、慣れるまでにはしばらく時間がかかると思います。

 みなさんの疑問や要望に対しては、できるだけお応えしていくつもりでおりますが、実は、当大学院自体が発足したばかりであり、しかも国立大学の法人化という、わが国の大学制度における革命的な変革期に発足したために、まだ制度自体が定まっておらず、またみなさんをお迎えする準備が充分に整っていないところもあります。

 そのため、期待に反することや、不明な点もあろうかと思いますが、できるかぎり整備に努めますので、しばらく我慢していただきたいと存じます。とくに、施設面においては、自習室や演習室のある弥生総合棟と法学部教育棟、そして経済学研究科のある赤門総合棟がかなり離れているために、移動に時間をとられたり、公共政策大学院の学生が一堂に会して、ディスカッションをする場所が十分に確保されていないことは、大変申し訳なく思っております。

 しかし、このようなフィジカルなハンディに対して、先生方はみな熱心であり、また、私も、みなさんの要望や期待を知るための機会をできるだけ多くもちたいと思っております。専門職学位課程である公共政策大学院の場合、研究者養成の大学院と異なり、指導教官という個人的に研究指導を行う制度は設けられておりません。そのこともあり、先生方には、できるだけ学生諸君とふれあう機会をもつことをお願いするつもりでおりますが、学生諸君も積極的、自発的に先生方に質問し、個人としての先生方に接するようにしてもらいたいと思います。

 質問や要望、意見など、遠慮なく私のところへ伝えて下さい。新しくスタートした大学院をより優れた学びの場としていくために、全力を注ぎたいと思っております。