損保ジャパン寄附講座「リスクマネジメントと公共政策」
第1回公開フォーラム

パネルディスカッションの模様

2007年2月13日14時30分から、本郷キャンパス内「小柴ホール」において、公共政策大学院主催・損保ジャパン寄附講座 「リスクマネジメントと公共政策」第1回公開フォーラムが開催されました。

森田朗院長による主催者挨拶、(株)損害保険ジャパン取締役社長・佐藤正敏氏による来賓挨拶に続き、足立尚人非常勤講師から講座概要について説明しました。

基調講演では、まず、経済産業省経済産業政策局経済産業政策課長・大下政司氏(経済産業政策局長・鈴木隆史氏代理)より「新経済成長戦略について〜人口減少下での新しい成長〜」と題し、我が国経済を取り巻く環境が変化するなか、少子高齢化や国際競争激化など山積する課題の解決に道筋をつけ、景気回復を中長期的な経済成長につなげるための「新経済成長戦略」についてお話をいただきました。

続いて、一橋大学大学院経済学研究科・東京大学公共政策大学院客員の齊藤誠教授より「民間のリスクマネジメントをサポートする公的な枠組みについて」と題し、民間企業が自然災害リスクや環境リスクなどを管理する上で公的フレームワークが果たす役割と、民間のリスクマネジメントを促進していく上で株主の投資姿勢が極めて重要であることなどについて講演いたしました。

後半のパネルディスカッションでは、金本良嗣教授の司会により、「民間部門のリスクマネジメントとこれをバックアップする公共政策」をテーマに、林良造教授、瀬尾隆史氏((株)損保ジャパン・リスクマネジメント代表取締役社長)、小宮義則氏(経済産業省経済産業政策局産業資金課長)、齊藤誠教授らが、それぞれの立場から、民間におけるリスクマネジメントの促進と公共政策について意見を述べられるとともに、本講座への今後に向けた期待が寄せられました。

フォーラム終了後は会場を山上会館に移し、レセプションが開催されました。来賓の小宮山総長から温かい激励のお言葉をいただき、小宮義則氏の音頭による乾杯のあと、歓談に花が咲きました。楽しい時間は瞬く間に過ぎ、石井雅実氏((株)損害保険ジャパン執行役員)による中締めとなりました。

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