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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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第31回学生インタビュー(ニュースレター55号掲載)

チェシア (from South Korea)

―東大には学部1年生から入学されたんですよね
両親が留学を勧めてくれて、高校3年生の時に文科省のプログラムに挑戦しました。幸いにも合格したので、予備教育として1年間東京外語大学で日本語を学んだ後、先生方の層が厚く、図書館も充実している東京大学の経済学部に入学しました。学部に入学した時、女性が非常に少ないことに非常に驚きました。さらに留学生も私の学部では5%しかいなかったので、留学生で女性である私は、自分がとてもマイノリティな存在だと感じていました。でも今年GraSPPに入学してみたら、国籍や年齢など様々なバックグラウンドの人たちが集まっているので、自分がマイノリティだと感じることが一切なくなりました。まだ名前を知らない相手だとしても、「今の授業、難しかったねー」と気軽に話せる雰囲気があるところが好きです。あと、最近、女性エンパワーメントの自主サークルを学生が作ったそうで、問題意識を持った学生が多いのも面白いです。

―たしかにGraSPPは学生の国籍も年齢が多様ですよね
多様な人が集まると意見も異なりますが、それは話し合えば解決するので建設的だと思います。何をもって「国際的」とするか、定義は色々ありますが、私はお互いの国籍で区別や判断をしないコミュニケーションが「国際的」の一つの大きな要素ではないかと思います。もちろん、「韓国人」で「女性」だという私を構成しているものはありますが、そのような国籍や性別をというフィルターを外して会話ができる関係性がベストじゃないかと思うんです。例えば、これは人それぞれかもしれませんが、初めて会う人に自分を紹介してもらう時、私は「こちらは韓国人留学生のシアちゃんです」ではなく、「友達のシアちゃん」と紹介してもらう方が嬉しいです。もちろん、最初の自己紹介では国籍が話題に出るかもしれませんが、その後は「もっとあなたと話したい」という思いで、相手と通じ合っていけたらいいなと思います。私は日本に住んでもう6年になりますが、まだまだ日本について知らないことが沢山あるので、「日本人ってこうだよね」「日本はこうだよね」と勝手に判断して話すことはできません。同じように、「中国はこうだ」「アメリカはこうだ」といった所謂ステレオタイプ的な考え方を持たなくなったのは、日本に留学してよかったことの一つかもしれません。

―なぜ経済学を専攻したのですか?
経済学に興味を持ったのは高校生の時にやっていたボランティア活動がきっかけです。貧困問題に関心があったので、靴がないという物理的な問題で学校に通えないアフリカの子供たちに靴を届ける活動をしていました。寄付を集めて新品の靴を買って送るだけだと輸送途中で色々な問題が起きて、ちゃんと子供に届かないケースがあるため、私たちは白い靴に素敵な絵を描いて、それを届ける活動をしていました。なぜ貧困が生じたのか、なぜ過去の政策が有効ではなかったのか等を考えるうちに開発経済に興味を持ち、学部だけでは勉強がまだ足りないと思って大学院に進学しました。まず今はしっかり勉強して自分を成長させて、将来的には社会貢献ができる仕事に就けたらいいなと思います。