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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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修了にあたって

片桐紀子 (from Japan) 2016年9月修了

今年9月、お陰様で公共管理コースを修了することができました。休学制度等を何度か利用し、平成23年の入学から5年かかっての卒業となりました。家族介護や自分自身の病気・事故などを経験し、学業に費やせる時間が入学前に望んでいたほど確保できなかったのは残念ですが、自分を取り巻く環境がどんなに変化しても、置かれた状況下で最善を尽くし前進していくことが大切なのだと実感できました。
在学中、一番苦労したのは学習計画等のスケジュール調整です。通学できる曜日が限られていたため学びたい科目が履修できなかったり、学期の途中から出席できなくなってしまったり、試験当日に欠席せざるを得ない事情が発生したりと本当に大変でした。自宅での学習時間が十分取れないこともあり、通学時の電車内も貴重な勉強場所となりました。
時間に制限のある中でもGraSPPで体験できるユニークな学びの機会にはできる限り参加しました。GSDMプログラムの授業では、工学や医療分野などの学生達との合同プロジェクトを通じて問題解決に対する文理統合的なアプローチを知り、MPP/IPコースの授業で友達になった留学生とは各々の国の事情や政治などについて熱く語り合い、非常に刺激のある環境で学ぶことができました。この5年間、様々な人との出会いにより、また、多くの方々のご支援により、学業及びそれ以外の面でも成長することができました。先生方、職員の皆様、クラスメート、そして家族にも心から感謝しています。
GraSPPを卒業し、ここからが新たなスタートです。現在は、在学当時から携わっている米国国防総省関連の教育コンサルティングを中心とした仕事や自治体への政策提言に寄与する活動などを行っています。これまでの経験とGraSPPで学んだことを実践に繋げ、いかに社会に還元していくかが自分自身への課題となりますが、これからも失敗を恐れず挑戦していきたいと思っています。

(ニュースレター46号掲載)