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2024年度 観光政策Ⅰ(概論編)(夏学期開講)

概要

政府は 2003 年から「観光立国」の推進を掲げ、21 世紀の我が国経済を牽引する新たな輸出産業とするとともに、人口減少により規模が縮小する地方の創生の有効な手段として、観光を戦略的に成長させている。また、観光は多様な関係者の取組で成り立っておりその波及分野の広さ、波及効果の大きさから、地域活性化のけん引役との認識も広まってきた。 本科目では、様々なゲストスピーカーによる講義やディスカッション、現地視察を通じて、観光の多様な側面を総合的かつ俯瞰的に理解し、我が国の経済成長や地域の課題解決に貢献できる観光の在り方と、その在り方を実現するための具体的な取組や政策手法の在り方について、「持続可能性」を主軸に具体的に考察する。

プログラムの目的

観光は、インバウンドや国内交流の拡大を通じて、我が国経済を牽引する新たな成長分野である。また、観光は、多様な関係者の取組で成り立っており、その波及分野の広さ、波及効果の大きさから、地域活性化・地方創生の推進役としても期待されている。一方で、コロナ後の観光需要の変化への対応や、観光と地域社会の共存などの課題も生じてきており、これらの課題に適切に対応しつつ、持続可能な形で観光を発展させていくことが求められている。

基礎編では、多様な活動の総体である観光と、それを対象とする観光政策を、理論的観点から総合的・体系的に理解するため、観光・観光政策を、各回、観光マーケット論、観光地域経営論、観光産業論等の異なる切り口から取り上げ、観光の持つ特性・現状・課題を把握するとともに、観光立国を目指すうえで必要となる観光政策の方向性について、諸外国の観光政策や制度等とも比較対照しながら、考察を深める。

※本科目は「科学技術イノベーション政策の科学 (STIG) 」教育プログラム選択科目及び後期教養科目です。

授業時間

火曜3限 13:00~14:45

授業方式

本郷キャンパス 国際学術総合研究棟4階講義室B(対面授業)

対象

大学院生

担当教員

公共政策大学院 篠原客員教授、三重野特任准教授、大橋教授

問合せ先

TTPU事務局  mieno@g.ecc.u-tokyo.ac.jp

開講スケジュール

日程講義内容講師
4/9イントロダクション
観光政策の概観
篠原 康弘(本学公共政策大学院客員教授)、三重野 真代(同特任准教授)
4/16観光と経済学大橋 弘(本学大学院経済学研究科教授)
4/23観光政策論篠原 康弘(本学公共政策大学院客員教授)、三重野 真代(同特任准教授)
4/30ツーリズム論羽藤 英二 氏(本学大学院工学系研究科教授)
5/14観光マーケット論①国内
~最新の国内観光市場動向と地域戦略の方向性について~
沢登 次彦 氏(株式会社リクルート じゃらんリサーチセンターセンター長/とーりまかし編集長)
5/21観光マーケット論②海外
~インバウンド観光:成長戦略と事例~
梅澤 高明 氏(A.T.カーニー日本法人会長、CIC Japan会長)
5/28ディスカッション篠原 康弘(本学公共政策大学院客員教授)、三重野 真代(同特任准教授)
6/4アメリカの地域観光経営論原 忠之 氏(セントラルフロリダ大学准教授)
6/11観光産業論冨山 和彦 氏(株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長)
7/18フランスの観光政策論フレデリック・マゼンク 氏(フランス観光開発機構在日代表)
6/25観光マーケット論③MICE
~MICEビジネスによる地域活性化・社会貢献~
武内 紀子 氏(株式会社コングレ代表取締役社長)
7/2国内観光地の課題
(観光市場の変化、分散する地域観光資源の連携)
※ 栃木県日光市への現地視察
7/9観光政策当事者との対話本保 芳明 氏(国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所代表、初代観光庁長官)
※講義日程・内容は変更になる場合があります。

ポスター

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