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Research 研究活動

2005年度 国際交通政策研究ユニット(ITPU)の活動の概要

1. 研究目的

人や物の交流が活発化する東アジア地域において、国際交通機能をわが国のみならず東アジア地域全体の発展のための国際公共インフラとして整備していく観点から、国内市場と国際市場を峻別している制度的枠組みを見直し、より弾力的な交通システムの構築が必要となりつつある。これに対応して国際交通に関する制度の見直しが進めば、国際交通企業の経営に大きなインパクトがもたらされ、需要構造の変化が引き起こされるはずである。また、このような交通サービス市場における制度の見直しは、国境を超えた市場環境整備や競争政策の必要性をもたらすとともに、下部構造を形成する空港や航空保安システムの整備水準や公共管理のあり方にフィードバックしてくることとなる。

2. 研究活動の概要

以上のような問題意識に基づき、国際交通のあり方に関する知識創造を図り、新しい公共政策の形成を促す役割を担うとともに、東京大学公共政策大学院における研究活動の展開、同大学院生の指導・教に資することを目的として、平成 17 年 10 月に東京大学公共政策大学院に国際交通政策研究ユニット(ITPU)を組織し、国際交通システムに関する制度の調査、経済分析、制度見直しを考慮したインフラのあり方等に関する研究を推進することとした。研究活動の一環として、同年 12 月 15 日に、東京大学内において『グローバリゼーション、地域主義と国際交通システム-新しい課題と将来展望』と題する国際的なセミナーを開催したほか、平成 18 年 2 月 10 日にはワークショップを開催し、研究フォーラム機
能を果たした。さらに、航空ネットワーク経済分析・航空企業生産性分析、航空分野における国際公共管理制度等に関する研究会の開催やホームページの設営、Far EasternEconomic Review への寄稿、中国政府要人との会談等により、知識創造・情報発信機能の向上にも取り組んだ。これらの研究成果については、ホームページ並びに研究論文として発信している。

3. 主な研究活動

  • ITPU セミナー『グローバリゼーション、地域主義と国際交通システム-新しい課題と将来展望』テー・オウム ブリティッシュ・コロンビア大学教授による基調講演、金本良嗣教授をモデレーターとする産学官パネル・ディスカッション…平成 17 年 12 月15 日
  • 森田朗院長と中国民用航空総局長楊元元氏との会談…平成 18 年 1 月 6 日
  • ITPU ワークショップ 細江宣裕 政策研究大学院大学助教授…平成 18 年 2 月 10 日
  • Far Eastern Economic Review への寄稿 “Asia’s Tangled Skies” テー・オウム ブリティッシュ・コロンビア大学教授と山口勝弘特任教授による共著…平成 18 年 1/2月号
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