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第17回 ITPU ワークショップ
地球環境問題は、欧州の金融危機等もあり経済・景気問題に比べ注目度が一部で下がっている感もありますが、成長する航空セクターにとって制約要因になる可能性が高く引き続き重要な問題と考えられます。同時に、世代を超えて長期的に取り組まなければならないこと、新興国と先進国の間で利害が対立しやすいこと、現象が複雑で十分に明快な科学的分析が難しく論争の余地があるなど、非常に困難な問題であるともいわれています。
国際航空と地球環境問題については、京都議定書でこの問題の担当機関として指定されているICAOにおいて、2050年までに燃料効率性ベースで年2%改善する等を内容とする行動プログラムが既に定められています。しかし、より実効性ある施策を求めるEUは、域内を発着する航空運送(域外の諸国の航空会社の欧州発着路線を含む)をEU-ETSに組み込む施策を2012年より一方的に開始しています。これに対し、米、中、インド、ロシア等の各国が強く反対をしており、中国、インド等は対抗措置の検討を表明するなど、来年に向けて緊迫する局面も予想される複雑な状況にあります。(我が国も、ICAOの世界的なアプローチを優先すべきとして反対の姿勢を表明済み。)
今回のITPUワークショップは、この分野における研究の第一人者の一人であるCambridge University のDr. Annela Anger-Kraaviをお招きし、この問題に関する最新の研究結果等について、ご講演いただくこととしております。
日時 | 2012年10月22日(月) 14:00-15:30(終了時間変更の可能性あり) |
会場 | 東京大学本郷キャンパス経済学研究科 学術交流棟(小島ホール)2階 コンファレンスルーム(地図) |
言 語 | 英語(通訳なし) |
講演者 | Dr. Annela Anger-Kraavi, Cambridge University |
報告内容 | “Decarbonising aviation – policy perspective” |
関連項目
- Dr. Annela Anger-Kraavi
- パンフレット(PDF, 345KB)