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Seminar・Event セミナー・イベント

第6回 ITPU 国際セミナー

『北東アジアにおける航空市場の自由化と域内協力』

  • 日時 : 2010年6月11日(金) 9時30分-18時00分
  • 場所 : ホテル日航関西空港1階「白鳥の間」(関西国際空港内)
  • 主催 : 東京大学公共政策大学院 国際交通政策研究ユニット(ITPU)
  • 共催 : 東京大学政策ビジョン研究センター/関西国際空港株式会社
  • 後援 : 国土交通省航空局

開催趣旨

北東アジアの航空輸送は過去数十年で大きな成長を遂げ、21世紀で最も成長著しい市場の一つになると期待されています。

北東アジア諸国の航空関係者は、航空輸送の成長を促す牽引役を果たしているところですが、各国間の社会的・経済的関係が密になるにつれ、北東アジア経済の統合をさらに進めるような確固たる航空業界を育むため、新たな課題に直面していると認識しています。航空業界のさらなる発展を促すためには、自由化を通じて成長の余地を広げるだけでなく、地域内の協力体制を構築することが肝要と考えております。

本会合は、北東アジアにおける航空自由化・域内協力に関する第5回シンポジウム(東京大学 公共政策大学院 国際交通政策研究ユニット(ITPU)が主催する第6回国際セミナー)であり、本セミナーは、北東アジアにおける航空輸送のさらなる発展のための議論の場を提供することを目的としています。今回も、北東アジアの航空担当の政府高官や著名な学識者をお招きし、政策の方向性について深い議論を交わす場を提供することを企図しております。

プログラム

時間プログラム
09:30開会の辞
金本良嗣(東京大学・公共政策大学院院長/経済学研究科・教授)
来賓挨拶 岩村 敬(関西国際空港株式会社会長/東京大学・公共政策大学院・特任教授)
09:50発表1
Prof. Oum Tae-Hoon(カナダ・ブリティッシュコロンビア大学・教授)
Prof. Cao Yunchun(中国・中国民航大学・教授)
Mr. Lim Hyun Churl(韓国・国土交通海洋省・国際航空輸送局・次長)
Mr. Shigeru Yoneyama(国土交通省航空局・航空交渉官)
13:20発表2
Prof. Lee Yeong Heok(韓国・航空大学・教授)
Dr. Kim Yeon Myung (韓国・韓国交通研究院・院長)
大橋 弘(東京大学経済学研究科・准教授)
吉田雄一朗(東京大学公共政策大学院・准教授)
日原勝也(東京大学公共政策大学院特任教授)
16:30パネルディスカッション
参加者全員
18:00閉会の辞
竹内剛志(関西国際空港株式会社 副社長)
18:00-20:00懇親会
会場 ホテル日航関西空港1階「鷺の間」(関西国際空港内)

概要報告

  • 北東アジアの航空輸送の可能性
    北東アジアにおける経済発展、観光需要の高まりとともに、更に航空輸送需要の発展の可能性あり。
  • LCCの可能性
    アジア地域においては、北米、欧州に比べ、LCCによる輸送拡大の現象が浸透しておらず、北東アジアなどこの地域で、「輸送の民主化」とともに、LCCが大きく発展する可能性もある。
  • 更なる自由化の進展
    東南アジアは、域内の自由化を進めており、北東アジアなどにおいても、自由化の進展を議論することは有意義。
  • 大都市地域おける複数空港の可能性
    日本でも、成田と羽田、関空と伊丹などで機能分担や経営の在り方について議論が行われているが、韓国でもインチョンとキンポで同様の議論が始まっている。統合などは、需要サイドとともに、供給サイドの問題も含め、総合的な議論がおこなわれるべきである。
  • 今後
    今後もこのようなシンポジウムにおいて、研究者のみならず、政策担当実務者、ビジネス関係者なども参加する国際シンポジウムを重ねることは、この問題に関する公共政策的な観点からも、大いに意義があり、更なる開催と意見交換の継続が期待される。

関連項目

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