内容・進め方・主要文献等 |
この事例研究では、政策分析の専門家として国際政治経済分野での本格的な実証的論文や実証的リサーチペーパー、ワーキングペーパーを書くための準備を実践する。
つまり、実証性の高い政策分析ペーパーを書く過程を(1)有意な問題設定、(2)先行研究に基づいたリサーチ・デザイン、(3)そのための先行研究サーベイ、(4)データ・資料の収集、(5)データ、資料の処理・集積、(6)ペーパー執筆、とすると、この事例研究では最低(4)か(5)までの過程を各自またはグループで、参加者全員の相互助言や批判を受けながら行なう。従って、リサーチペーパーの完成は要件ではなく、データ集、資料集やデータ処理結果の発表・提出が評価対象となる。焦点は、論文・ペーパー執筆の一歩手前までの過程をしっかり実践し、その技術を修得することである。他の演習のためのペーパー執筆のためにこのゼミを使うことも
具体的には、演習の予定は −
(1) 週1〜3 方法論に関する主要文献講読(King, Keohane & Verba, Geddis, Mahoney & Rueschemeyer, Sprintz & Wolinski-Nahmias eds.)
(2) 週3 ペーパー題目の提出
(3) 週4〜5 共通リーディングスして政策のクレディビリィとコミットメント、民主的協力論の主要論文講読
(4) 週6〜7 各自,各グループの中間報告
(5) 週8〜11 各自、各グループのデータ集、資料集、データ処理の完成
(6) 週12〜13 データ集、資料集、データ処理の提出・報告
参加希望者は必ず事前に、(1)国際経済機関(IMF、OECD、世銀、BIS)や経済研究機関(NBER、CEPR)、日銀、各国シンクタンクのウエッブサイトや図書館から実際のリサーチペーパー、バーキングペーパー、報告書をダウロード・入手し、政策分析ペーパーがいかなるものかを理解し、
初回の集まりに持参のこと。(2)国際政治経済のどのような分野(国際投資・貿易、国際通貨・金融)のどのようなトピック(政策要因説明、国際交渉、国際機関)に関心があるのか考えてくること。 |