マクロ経済学基礎

担当教員

粕谷 宗久

配当学期・曜日・時限

夏学期 水曜 1限
夏学期 水曜 2限

内容・進め方・主要文献等

これまでマクロ経済学の講義を受けたことのない大学院生を主な対象として、マクロ経済学の基礎から学ぶ。アメリカの大学の学部教育において標準的なテキストとなっているグレゴリー・マンキュー著『マクロ経済学』を中心に講義する。トピックによって、ゲスト・スピーカーによる講義も行う。

このテキストの特徴は、マクロ経済学の2大学派である古典派とケインズ学派のどちらか一方に偏ることなく、それぞれを長期と短期の理論と位置づけて記述されているのでマクロ経済学の学問的な流れを把握しやすいことと、幅広いトピックが網羅されているため公務員試験をはじめ、資格試験などにも対応しやすいことである。

授業では、マクロ経済学の基本的な理論や専門用語を理解した上で、現実の経済問題を考える能力を養うことを目的とする。宿題、中間試験、期末試験で成績を評価する。

教材等

(テキスト) N.グレゴリー・マンキュー著(足立英之+地主敏樹+中谷武+柳川隆訳) 『マンキュー マクロ経済学 第2版 I 入門篇』(2003年)および『マンキュー マクロ経済学 第2版 II 応用篇』(2004年)東洋経済新報社(原書はN.Gregory Mankiw, Macroeconomics, Fifth Edition, W.H. Freeman Publishers又はWorth Publishers, 2003). 
(参考文献) 福田慎一・照山博司『マクロ経済学・入門』有斐閣アルマ第3版(2005年4月)

講義日程

第1回 4月12日(水)講義のイントロダクション
第2回 4月12日(水)消費
第3回 4月19日(水)投資
第4回 4月19日(水)マクロ経済モデル分析の基礎演習I
第5回 4月26日(水)失業
第6回 4月26日(水)マクロ経済と統計
第7回 5月10日(水)貨幣とインフレーション
第8回 5月10日(水)貨幣供給と貨幣需要
第9回 5月17日(水)景気循環へのイントロおよび総需要 I
第10回 5月17日(水)マクロ経済と価格の硬直性
第11回 5月24日(水)第一回中間試験
第12回 5月24日(水)総需要 II
第13回 5月31日(水)総供給
第14回 5月31日(水)マクロ経済モデル分析の基礎演習II
第15回 6月7日(水)安定化政策
第16回 6月7日(水)開放経済
第17回 6月14日(水)経済変動の理論の発展I
第18回 6月14日(水)経済変動の理論の発展II
第19回 6月21日(水)第二回中間試験
第20回 6月21日(水)開放経済下の総需要
第21回 6月28日(水)政府負債と財政赤字
第22回 7月5日(水)マクロ経済と経済モデル
第23回 7月12日(水)経済成長I
第24回 7月12日(水)経済成長II
      7月19日(水) 期末試験

その他

宿題のうち2回は原則として教科書の章末にある「応用問題」から出題する。補論のある章は「応用問題(追加)」も含む。手書き、パソコンのどちらでもいい。A4のレポート用紙(手書きの場合)またはコピー用紙(パソコンの場合)。片面のみ使用。左上をホッチキスでとめること。

表紙に(1)名前、(2)学籍番号、(3)何回目の宿題か、を明記して解答は2頁目からにする。指定された宿題提出日の15:00までに公共政策大学院 大学院係窓口に提出すること(メールでの提出や遅れた宿題は受けつけない)。原則として宿題の解説は予め指定する日時にTAにより行われる。

成績評価の方法

筆記試験(宿題・中間・期末)による。

関連項目