比較消費者法研究

担当教員

廣瀬 久和

配当学期・曜日・時限

夏学期 金曜 5限

内容・進め方・主要文献等

主として契約法、不法行為法、及び製造物(不動産を含む)責任法について、日本語は勿論、外国語(英語を中心とするがフランス語、ドイツ語も可)の文献を読みながらアメリカ、EU、アジア等諸外国の法制度を検討し、わが国の現状と比較したうえ、あるべき法制度を提言する。5月後半から3回、Univ.of HoustonのAlderman教授も指導。外国の法制度、あるいは経済学・心理学等学際的な研究に興味がある人の参加を特に希望する。【警告】目先の国家試験などの役には立たないし、長いしハードになると思われるので注意。テーマは、参加者と相談するつもりだが、例えば以下の事項(場合によってはこのうちの一つ)を取り上げる予定。

I 契約法の世界的動向の中で、消費者の保護はどのようにはかられつつあるか。
II 約款規制法は最早不要か。
III 不法行為法の欧米での近時の変化はどう捉えられるべきか。
IV 製造物責任法は過失責任主義か無過失責任主義か。
V サービス契約論は伝統的契約論とどこが異なるか。
VI 現代の社会理論と法理論の関係如何。
VII 法と経済学の近時の動向をどう評価するか。

参加者は、外国または地域を少なくとも一つ選び、上のテーマ(より具体的なもの、全く別のものも可能)の一つについてリサーチした上で報告する。質疑応答を行い、演習終了時には研究成果をレポートにまとめてもらう。これを集めて簡単な論文集も作りたい。

教材等

開講時に説明する。

成績評価の方法

平常点とレポートによる。

関連項目