ヨーロッパ統合と法3

担当教員

伊藤 洋一

配当学期・曜日・時限

夏学期  水曜 4 限

内容・進め方・主要文献等

内容
ヨーロッパ統合の大きな特色は,「法による統合」であることである.その結果,ヨーロッパ各国では,国内法の「ヨーロッパ法化」が近年顕著な現象となっており,EC法の影響を無視して加盟国の国内法を研究することは,次第に困難となってきている.
そのような実体法に対する影響事例として,「ヨーロッパ行政法」を取り上げる.
本演習では,浩瀚な上記フランス語文献の中から,「ヨーロッパ行政法」の概念,そのような表現が使用されるようになってきた背景等を要約した,言わば総論的意義を持つ「序章(Introduction generale)」(p. 1-22)を教材として講読する.

進め方
本演習では,下記フランス語文献を,特に参加者の分担を事前に決めることなく,講読する.教材とする文献は,その内容上,ヨーロッパ法に関する一応の知識(法源,政策決定過程等)を前提して書かれているので,できればヨーロッパ法の授業に出席するか,適当な概説書を予め読んだ上で,本演習に出席することが望ましい.
なお,フランス語文献読解の訓練も,本演習の重要な目的の一つである.本格的なヨーロッパ法研究には,英語だけでは到底十分とは言えない.フランス語を読む意欲のある者の参加を希望する.

教材等

Auby, Jean-Bernard & Jacqueline Dutheil de la Rochere (dir.), Droit administratif europeen, Bruxelles, Bruylant, 2008, vi-1122 p. (開講時に必要部分のコピーを配付予定)

成績評価の方法

平常点による

関連項目