大陸ヨーロッパ法継受史基礎文献講読 1

担当教員

和仁 陽

配当学期・曜日・時限

夏学期  月曜 5 限

内容・進め方・主要文献等

近代日本の法思考にとって重要な役割を果した、あるいは、果してもよさそうなのに果さなかった、大陸法の基本的文献を精読する。テクストは未定であるが、ドイツ語を精読する授業が公共政策大学院にももう一つくらいあってもよいと思われるので、できればドイツ語圏のものを採り上げたい。

2007年冬学期と2008年夏学期には、サヴィニーの Beruf を読んで非常に得るところが大きかったので、これに関連するテクスト、単純には、System の序文、あたり、が一つの候補である。
ただ、これに拘泥するつもりはなく、対象は各参加者の関心に応じて柔軟に決定しようと考えているから、適当な候補があればご提案をお待ちしている。ドイツ語以外の言語であってもこちらの能力の許す限りで対応する余地がある(ただし英語と日本語は対象外とする)。いずれにせよ、当該外国語の良質のテクストを精読する訓練を兼ねる。

性質上、常識的な範囲で毎回時間を延長して行うことになるので(過去の経験からは終わるのが20時近く、という場合が多かった)、ご参加になる場合はあらかじめご承知おきいただきたい。二次文献を渉猟することは意図的に避ける代わり、本来のテクストはインテンシヴに読む方針をとるから、予習の負担もそれなりに生ずる。

総合法政の大学院・法学部と合併で行う。これに伴って、開講は4月13日とする。

教材等

上述したところを参照。テクスト選定の手がかりを兼ねて基本的法学者事典として以下を挙げておく:
・Michael Stolleis (Hg.), Juristen. Ein biographisches Lexikon. Beck 1995.
・Gerd Kleinheyer / Jan Schroder (Hg.), Deutsche und Europaische Juristen aus neun Jahrhunderten. 4.Aufl. 1996 UTB.
・Dictionnaire historique des juristes francais. 2007 puf

 

成績評価の方法

平常点による。基本的に、全回出席すること

関連項目