国際海洋法制度概論

担当教員

奥脇 直也 ・許 淑娟

配当学期・曜日・時限

夏学期  火曜4限

内容・進め方・主要文献等

国際海洋法制度の全般的な枠組について理解を深めることを目的としながら、現在から将来において何が具体的に問題となるか、とくに日本周辺海域においてそれらがどのような形で現れるか、海洋が一体性をもつことと沿岸利益が個別的であること、人間の海についての知識が不十分なだけでなく不確実である中で、それら問題の解決をどのような方向で目指していくことが必要であるか、その際に、これまでの海洋秩序および海洋法制度を支えてきた諸利害の調整の方式のどの部分が変更可能であり、また変更に伴って生じうる危険・不利益などがどのように乗り越えられてきているか、といった海洋制度の歴史にもさかのぼって考察する。
 10回程度は主として奥脇が講義形式で授業を行い、後半5回程度は外部講師を読んで日本が抱えている海洋をめぐる問題を中心に講義をしていただく。文献は随時指定するが、必要に応じてプリントを配布する。なお海洋法に関する条約・国内法および判例を収録した冊子を作成・配布する。
なお冬学期に開講する「国際空間秩序と法」(奥脇・許担当)は、国際判例や事例を取り上げながら、より詳細にわたって海洋法の秩序形成の仕組みを考察するので、本講義はその導入ともなる。両者を併せて受講することを奨励する。

教材等

購入する余裕のある場合には、国際条約集(有斐閣)、ジュリスト国際法判例百選(有斐閣)、山本草二「海洋法」(三省堂)または「国際法(新版)」(有斐閣)を参照すること。

※4月28日(火)追記
教材は以下のURLに掲載されています。講義にて伝えたIDおよびパスワードで閲覧してください。

成績評価の方法

平常点により成績を評価する。

関連項目