医療政策
担当教員
配当学期・曜日・時限
冬学期 月曜 2 限
内容・進め方・主要文献等
医療・介護サービスは,排除性も排他性ももつ私的財である。その供給を市場にまかせずに,政府が介入する第1の理由はアクセスの平等を保つためである。第2に,情報の非対称性に対処し,医療の質と安全を確保するためである。また,高齢期に発生するこれらのサービスの需要にかかるリスクを世代間所得移転で分散させているが,少子・高齢化の進行によって,財源調達が困難になるという問題点が生じている。
このような認識をふまえて問題意識から,医療・介護に対して必要な政策についての経済学的な考え方を講義する。
以下のような内容をとりあげる予定である。
医療費の適切な水準
医療保険
介護保険
サービス提供体制の改革
将来予測
教材等
漆博雄編『医療経済学』,東京大学出版会。
成績評価の方法
期末試験(60%),レポート(1回,30%),授業での発表・平常点(10%)で評価する。