事例研究(事業仕分けを通した行財政改革T)

担当教員

加藤 秀樹金井 利之

配当学期・曜日・時限

夏学期  木曜 5 限

内容・進め方・主要文献等

行政改革、財政改革、地方分権はいずれも私たちが直面する重要テーマだが遅々として進んでいないのが現実だ。これらのテーマについては、通常、制度的な枠組み、マクロの視点から議論されることが多いが、それでは制度とその運用を知りつくしている官僚に太刀打ちできない。
そこでこの授業は、改革を実際に進めていくために「使える手法」と「現実に即した理論」を身につけることを目的とする。授業の進め方としては、これまで34の自治体と4省で行われてきた行政の「事業仕分け」を事例として用い、国や自治体の現場で行政サービスがどのように執行されているか、掲げられている政策目標と運用との間にどのような乖離があるか、行政の現場において予算の無駄使いや政策目標との乖離があるとすれば、その背後にどのような構造的な問題があるのか、などを、議論していく。
この過程で、行政改革、財政改革、地方分権、さらには東京一極集中の是正や地域の再生はワンセットで考えるべきものであり、これらの改革を進めていくには、私たちは何をしないといけないかについても議論していきたい。
なお、この授業は、冬学期の同一曜日・時限に開講するUと連続で履修することを期待したい。1年間を通じた議論によって、より深められると思われるからである。

教材等

随時、レジュメ、資料を配布するとともに、参考文献も提示する。

成績評価の方法

平常点及びレポートによる。

関連項目