事例研究(法政策 III)

担当教員

笠井 真一

単位数・配当学期・曜日・時限

4単位 冬学期 月曜1限 月曜2限

内容・進め方・主要文献等

本講座では、立法学の基礎的知識を踏まえ、講義と演習を通じて、法律をつくる作業を実際に体験し、従前、職人芸とも呼ばれている立法技術を習得することにより、理屈だけではなく現実に法律をつくる力を養うことを目指します。

講義では、まず、法律の構造、配字、立案内容に盛り込むべき基本的な事項、立案に際し注意すべき事項などの基本的な事項について概観したのち、基礎的な「立法技術」(法制執務)の解説を行います。その際、なるべく多くの立法例にあたり、それらを通じて、立法の実際を追体験してもらう予定です。その後、受講者と相談しながら、各自がそれぞれテーマを設定し、現状に対する問題意識から、それを実現可能な政策として固め、さらには、最終的に条文化するまでの作業(法制度設計)を行います。

本講座においては、講義においても、また演習においても、受講者同士の議論を重視し、できるだけ参加型の講座にしたいと考えています。また、日程的に可能であれば、実際の立法過程に立ち会った政治セクターの方々や、立法作業に携わった実務家の方々をお呼びし、現実に政策を立法化(法制度設計)するに当たり、制度設計のそもそもの動機や、何が実現の障壁であったか、またそれを、どうやって打開したのかなどについて語ってもらい、受講者との意見交換も行いたいと考えています。

参考図書として、「立法学講義」(大森/鎌田編 商事法務)、「新訂 ワークブック法制執務」(法制執務研究会編 ぎょうせい)を用います。

教材等

レジュメ、教材等は、必要に応じ適宜配布します。

成績評価の方法

平常点(出席・発言等)、各自の発表報告の内容によります。

関連項目