事例研究(現代行政 I)

担当教員

増田 寛也

単位数・配当学期・曜日・時限

4単位 冬学期 月曜4限 月曜5限

2010年度冬学期提出レポート

内容・進め方・主要文献等

日本の統治制度は、中央が議院内閣制を採用し、国会の議決により指名された首相のもとで、主に国会議員から任命される各閣僚によって政府が構成されるのに対して、地方では首長制、すなわち長と議会の二元代表制が大きな特徴となっている。

後者の場合、住民から直接公選される首長は、地方政府の政治・行政の両面におけるただ一人の主たるアクターである。

この授業では、制度の歴史的な経緯を踏まえつつ、国における閣僚の権限、機能や地方自治体における首長の役割について比較検討し、幅広く現代的な論点を取り上げ、実践的な問題発掘能力と解決能力の養成を目指す。

その際、担当教員のアカデミズム、国務大臣、知事等としての経験に基づき、制度と現実の乖離、そこから生まれる課題、課題への対処におけるリーダーシップのあり方について実践的な議論を展開し、考察を深める。

特に今年度は、昨年の政権交代を踏まえ、中央における具体的な事例についての政策決定過程、利害の調整方策、官僚組織の変化の実態について、関係者へのヒヤリング、現地調査を踏まえつつ考察する。

また、参加者は、制度の課題や改善方策の提案、政策の評価レポートの作成とプレゼンテーション、討議での積極的発言が求められる。

教材等

追って指示する。

成績評価の方法

平常点及びレポートによる。

関連項目