事例研究(外交政策 I)

担当教員

飯村 豊

単位数・配当学期・曜日・時限

4単位 夏学期 木曜4限 木曜5限

内容・進め方・主要文献等

1. 外交についての理解を深めることを目的とする。主として東南アジア、欧州の事例を研究しながら国際関係を動かしている諸要素を考察する。外交の実務に当たってきた経験を踏まえつつ、学生と共にパワーポリティクス、特に勢力均衡論の今日的意義も考えてみたい。

2. 若干の回数の講義の後、学生は次の主要テーマに基づいた幾つかの問題につきレポートを書くと共に発表を行う。毎回右発表に基づき議論を行う。
(1)東南アジアを舞台にした米国、ロシア、中国、豪州、インド、ASEAN諸国等の政治・軍事・経済・文化等の分野における角逐。  
(2)東アジア共同体等地域統合をめぐる動き
(3)地域統合のモデルとされる欧州連合(EU)と東アジアにおける地域統合の比較
(4)日本の対東南アジア外交の在り方

3. 主要参考文献 
議論を進め易くするために下記の文献の一部なりとも読んで置くことが望ましい。
「外交」(H・ニコルソン 東大出版会)、
「危機の20年」(E.H.カー,岩波)、
「ソフト・パワー」(ジョセフ・S・ナイ・Jr,日本経済新聞社)、
「古典外交の成熟と崩壊」(高坂正堯,都市出版)、
「東アジア共同体」(小原雅博,日本経済新聞社)、
「文明の衝突」(サミュエル・ハンティントン,集英社)、
「アジア三国志」(ビルエモット,日本経済新聞社)、
「アメリカ後の世界」(ファリード・ザカリア, 徳間書店)、
「リー・クアンユー回顧録(上・下)」(リー・クアンユー, 日本経済新聞社)、
「海の帝国:アジアをどう変えるか」(白石隆 中央公論新書)、
「ODA−日本に何ができるか」(渡辺利夫 三浦有史, 中央公論新書)

教材等

プリント、コピー等を使用

成績評価の方法

レポート、発表、平常点(出席状況)を総合的に評価する。

関連項目