事例研究(行政ITマネジメント)

担当教員

奥村 裕一坂井 修一

単位数・配当学期・曜日・時限

2単位 冬学期 火曜6限

内容・進め方・主要文献等

近代行政では、行政活動におけるIT活用の質的量的水準が政府のクオリティを左右する。それを支えるのは部内の業務とITの橋渡しができる人材であり、米国などに比べて日本政府は後塵を拝している。 本事例研究では、ITの基礎的概念を数回学んだあと、ITユーザーの立場から、以下について行政内部の情報システムの事例を学びつつその本質を理解することを狙いとする。

1.組織の中の業務とIT
2.情報システムのガバナンス
3.プロジェクトマネジメント
4.投資管理・調達

経験者の参加を得て、適宜諸外国の考え方との比較をしつつ理解を深める。可能な限りグループ学習も取り入れる。

また、本講で学ぶプロジェクトマネジメントなどの考え方は、一般業務の遂行、組織のマネジメントにもただちに応用の効くものである。

なお、本科目習得に必要な基礎知識は特にないが、授業ではPCによるウェブサイトへのアクセスなどで利用するのでPCを携帯のこと。

教材等

坂井修一著 「知っておきたい情報社会の安全知識」 岩波ジュニア新書(3月19日発売)

日本政府の電子政府開発事例(適宜示す)

マネジメント関係は必要に応じて提示する。

以下は例:
James P. Lewis著 “Fundamentals of Project Management”, Amacom Books (2006)
英国財務省独立機関の政府業務部(OGC)発行 プロジェクトガイド
http://www.ogc.gov.uk/programmes_and_projects.asp
米国連邦政府行政管理予算局発行 資本計画ガイド(日本語仮翻訳使用)

成績評価の方法

平常点、レポート等による。

関連項目