比較法政策2

担当教員

樋口 範雄 / 児玉 安司

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

「ケーススタディ生命倫理と法」を教材として、そこで扱われているケースにつき参加者と検討を加える。設問についても検討する。それによって、生命倫理と法の現代的課題を理解するとともに、どのような考え方で対応すべきか、それにいかなる選択肢があるかを検討する。

授業のキーワード

生命倫理,生殖補助医療,終末期医療,臨床研究,医療情報

授業計画

以下のようなトピックをとりあげて、具体的に議論を行う
遺伝病の告知、病理解剖・司法解剖後の検体・遺体の取扱い、人工生殖の規制問題、医療事故情報の警察への報告、末期医療のあり方、臓器移植をめぐる問題、臨床研究・臨床試験のあり方、患者の権利・胎児へのリスク、知的障害者の不妊手術、限られた医療資源の配分問題、救急救命士と医療行為、脳科学と法と倫理、再生医療と法など。

授業の方法

座席表を作り、それぞれの会の報告者を決めて、全員参加型の授業を行う。
講師のうち、児玉安司氏は、弁護士でもあるが医師でもある。その豊富な経験を
話してもらいながら、参加者との議論を行う。

成績評価方法

筆記試験による(平常点も加味する)

教科書

樋口範雄編「ケーススタディ生命倫理と法」(新版が2012年に刊行予定)

参考書

樋口範雄他編『生命倫理と法』ⅠⅡ(弘文堂・2005、2007)
樋口『医療と法を考える―救急車と正義』(有斐閣・2007)
樋口『続・医療と法を考える―終末期医療ガイドライン』(有斐閣・2008)
岩田太編『患者の権利と医療の安全―医療と法のあり方』(ミネルヴァ書房・2011)

履修上の注意

希望者が多い場合、例年は、履修希望者に希望理由を予め書いていただき、それによって選考しているので、今年もその可能性があることに留意されたい。

その他

法科大学院の授業として行われているので、法的側面が重視されるが、
公共政策の学生ももちろん歓迎しています。

関連項目

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