信託法

担当教員

樋口 範雄 / 神田 秀樹 / 折原 誠

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

信託法全般について講義するほか、商事信託を主な規制対象とする信託業法や商事信託特別法等について講義する。
 前半の信託法の講義では、信託の成立、信託財産、受託者、受益者という信託の主要部分を中心に解説するが、信託の変更・併合・分割、信託の終了・清算・破産、さらには受益証券発行信託や限定責任信託等の特例信託にも触れて、信託法全体をカバーする。
 後半の信託業法や商事信託特別法の講義では、商事信託法全体を概観した上で、信託業規制一般法である信託業法について講義するとともに、運用型・流動化型・預金型・事業型の商事信託と投資信託法、資産流動化法、貸付信託法等の商事特別法との関係について、各種の信託業務を適宜取り上げながら講義する。

授業のキーワード

信託,信託法,信託業法,受託者責任

授業計画

1.日本の信託法制の特徴:英米法からの視点
2.信託の基本的法構造と信託の成立
3.信託財産
4.受託者Ⅰ(受託者の権限・義務)
5.受託者Ⅱ(受託者の責任・権利、受託者の変更等)
6.受益者・受益権、信託管理人・信託監督人・受益者代理人
7.信託の変更・併合・分割、信託の終了・清算・破産
8.委託者、遺言代用信託、後継ぎ遺贈型受益者連続信託
9.受益証券発行信託、限定責任信託、受益者の定めのない信託(目的信託、公益信託)
10.民事信託と商事信託(商事信託の特性等)
11.商事信託と信託業法ー信託業と信託業規制ー
12.運用型商事信託と投資信託法
13.流動化型商事信託と資産流動化法
14.預金型・事業型商事信託、全体のまとめ

授業の方法

講義形式

成績評価方法

筆記試験による。

教科書

神田・折原「信託法講義」をテキストとして配布する。また、毎回講義スライドを用意するほか、必要に応じて資料等も配布する。

参考書

道垣内弘人「信託法入門」(日経文庫・2007)
樋口範雄「入門・信託と信託法」(弘文堂・2007)
田中和明「信託法務」(清文社・2010)

関連項目

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