公共管理論I
担当教員
単位数 / 使用言語 / 配当学期
2単位 / 日本語 / 夏学期
授業の目標・概要
公共政策の形成、実施、評価は、主として行政機関による組織的活動である。組織活動を効果的に実施するためには、多数の要素から構成されている組織活動の適切な「管理」が不可欠である。
この授業では、このような公共政策に関する管理を「公共管理」と捉え、その基本的な考え方について述べるとともに、統治制度の枠組に触れた後、行政組織について、「行政管理」のための資源と手法、病理、改革等の基本的事項について考察する。
今年度は、行政管理の中心的なテーマである人事管理及び公務員制度に、その中でも公務員制度改革に、特に、焦点を当てて、講義を展開する。
授業のキーワード
公共管理,行政管理,人事行政,公務員制度,公務員制度改革
授業計画
各回の講義テーマは、
序論 ①公共管理 ②行政管理
本論
1.公務員制度改革の前提 ①背景 ②改革論議 ③制度の概要
2.公務員制度改革の歴史 ①2000年まで ②2000年から ③残された課題
3.公務員制度改革の諸課題 ①民主的統制と政官関係 ②官民との機能分担論
③公務員の採用・育成とキャリアシステム
④労働基本権
なお、授業に当たっては、受動的に聴講するだけではなく、カレントな社会に関心をもち、その中から素材を見出し、自ら分析を試みることが望ましい。
授業の方法
講義形式が基本である。
ただ、担当者が2人である利点を活かし、一方が講義し、他方がコメントをするという形態も試みてみたい。
そのうえで、授業の後半には質疑・討論を組み込むことも考えている
成績評価方法
筆記試験及び平常点による
教科書
初回講義において指示する。
参考書
講義のなかで紹介する。
また、必要に応じて、当方で用意する。
履修上の注意
特になし
その他
特になし