競争政策と産業組織

担当教員

大橋 弘

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

現実の企業行動及び産業構造を分析する道具としての産業組織の理論を概観し、競争・産業政策の背後にある基本的な原理を経済学的に明らかにする。また産業組織論の理論および実証研究をいかに現実の政策に応用できるかを議論する。その上で、独占禁止法を中心とする競争政策を経済学の観点から議論することを目的にする。

授業のキーワード

競争政策,市場支配力,寡占,カルテル,企業合併,私的独占,不当廉売,優越的地位の乱用

授業計画

以下のトピックスをカバーすることを計画している。

1. 独占禁止法と経済学
2. 産業組織と競争政策
3. 市場支配力と市場画定
4. カルテルにおける経済学の活用
5. 公共調達の競争性:3つの通説と今後の課題
6. 損害賠償算定の経済学
7. イノベーションの経済学
8. 企業結合の経済学と実務
9. 私的独占: 概論 (不公正な取引方法との関係)
10. 略奪的価格付け
11. 排他的取引
12. 再販売価格制度
13. 知的財産権と独禁法
14. エンフォースメントと執行体制

授業の方法

講義(配布資料による)、学生による発表

成績評価方法

試験、レポート、平常点による

教科書

特に定めない

参考書

金井 貴嗣・泉水文雄・川濱昇 編 「独占禁止法」 弘文堂
小田切宏之 「競争政策論」 日本評論社
岡田羊佑、林秀弥 編 「独占禁止法の経済学」 東大出版会

履修上の注意

ミクロ経済学を履修していることが望ましい

関連項目

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