事例研究(現代行政III)
担当教員
単位数 / 使用言語 / 配当学期
4単位 / 日本語 / 夏学期
授業の目標・概要
本事例研究では、現代日本の自治体行政の実態を理解することを目的とする。
ここ数年度は、一般には知られることの少ない特別区に焦点を当てている。特別区(いわゆる東京23区)は、直接公選の首長・議会を有しながらも、特別地方公共団体として都区制度という特殊な制度のもとに置かれ、また、圧倒的な政治・経済・文化の中心地である東京という地域を対象としているため、一般の自治体とはかなり様相が異なる。そのため、単純に一般論では語れない側面を有する。
そこで、特別区では、どのように関係者が仕事をしてきたのかを聴き取りを行い、特別区政の実態を明らかにすることを目指す。これまでは、特別区職員の仕事のあり方、1975年改革、1965年改革などを取り上げてきた。本年度は、都配属職員制度の廃止によって特別区の人事が自律する1975年改革と、それに関連する共同機関としての特別区人事委員会の設置を取り上げる。
授業のキーワード
①基礎的自治体,②特別区,③都区制度,④特別地方公共団体,⑤ヒアリング,⑥1965年改革
授業計画
詳細な予定は初回に提示するので、必ず、初回には出席して欲しい。
第1回 ガイダンス
第2回~第15回 関係職員ヒアリング
授業の方法
上記の目的で、特別区政に関わりのあった退職・現職の職員の方をゲストスピーカーとしてお招きして、ヒアリング調査を行う。参加学生は、ヒアリング記録を作成して、提出するものとする。ヒアリングの実施は、必ずしも負担の軽いものではないが、極めて重要な技能の育成に貢献するので、積極的な参加を期待したい。
成績評価方法
平常点と聴査記録報告書・分析報告書による
教科書
必要に応じて授業のなかで紹介したり、あるいは、当方で用意して配付する。
参考書
特になし
履修上の注意
大学外での聴き取りが開催の中心となる。
また、場合によっては、現地踏査がありうるかもしれない
その他
特にになし