事例研究(豪日捕鯨裁判の研究)
担当教員
単位数 / 使用言語 / 配当学期
2単位 / 日本語 / 冬学期
授業の目標・概要
国際司法裁判所において日本が初めて当事者となった南氷洋捕鯨事件(豪州対日本)について包括的な研究を行う。担当教員は、同裁判に日本側補佐人として関わった。
授業のキーワード
国際司法裁判所,南氷洋捕鯨,オーストラリア,日本,国際裁判
授業計画
捕鯨裁判の口頭弁論(2013年6~7月)では、第1ラウンドで豪州と日本が各15時間、訴訟参加したNZが1時間半の弁論を行い、第2ラウンドで豪州と日本が各7時間半の弁論を行った。その記録(英語と仏語。他言語への翻訳あり)を主要教材とし、分担して読む。口頭弁論の逐語記録は、下記で入手できる。
http://www.icj-cij.org/docket/index.php?p1=3&p2=1&k=64&case=148&code=aj&p3=2
裁判書面(英語)は参考文献とする。音声記録やビデオ記録も併用する。
報告者は弁論の内容をまとめる報告を行う。それを踏まえて全員で討論する。数ヵ月後に出される判決内容はどのようなものとなるか、どうあるべきかについての討論も行いたい。
授業の方法
演習
成績評価方法
平常点・レポート等による
参考書
大隅清治『クジラと日本人』(岩波新書、2003)
小松正之『世界クジラ戦争』(PHP研究所、2010)
小松正之『よくわかるクジラ論争――捕鯨の未来をひらく』(成山堂、2005)
星川淳『日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか』(幻冬舎新書、2007)
履修上の注意
開講予定:当年度限り
担当教員は自由権規約委員を務めており何回か海外出張するので、補講を数回行う。時間は相談して決めるが、6限に続けて行うことを予定している。10月8日に開講し、次回(11月5日)以降の報告者の割当てを行う。10月15、22、29日は担当教員が海外出張のため休講。