国際環境・エネルギー法

担当教員

中谷 和弘

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

地球規模問題としての国際環境問題および国際エネルギー問題について国際法の観点から検討し、環境保全とエネルギー開発の調和を図る国際法制度のあり方を探る。国際環境法の全般的特徴、環境に関する諸条約、地球温暖化問題への国際的対応と国内的履行、環境をめぐる国際紛争の解決、エネルギー安全保障の阻害要因とエネルギー安全保障のための国際的枠組のあり方、エネルギーの国際輸送をめぐる法律問題(特に石油・ガスの海上輸送問題及びパイプライン輸送問題)、エネルギー開発をめぐる国際紛争の解決、原子力平和利用問題等について、具体的な事例の検討を通して考察を深める。また、日本における鉱物資源の科学的調査・探査・試掘・採掘をめぐる諸課題と鉱業法の改正についても検討する。
各立場(政府、企業、国際組織、NGO等)から当該課題につきどのような主張がなされる(べき)か、相反する複数の主張の調整はどのような手続きの下にどこを最終解決点としてなされる(べき)か、という観点から諸課題について検討することとしたい。

授業のキーワード

授業計画

若干の回数の講義の後は、上記の諸テーマ等について割り当てを決めて順次報告してもらい、討論するという形ですすめたい(事前に詳細なレジメを作成・送信してもらう)。
詳細は第1回目に説明する。

授業の方法

基本的にゼミ形式にて行う。

成績評価方法

報告、報告に基づくレポート、平常点(出席状況等)を総合的に評価する。

教科書

特定の教材は用いない。必要に応じて適宜、配布・指示する。

履修上の注意

国際法の知識は特に前提にはしないが、国際法未習者は、例えば中谷他『国際法』(有斐閣)に一通り目を通しておくことが望ましい。

その他留意事項

詳細は、第1回目に説明する。
4月7日開講
私の最近の著作は、『ロースクール国際法読本』(信山社)、プロフィール・著作一覧は、http://www.j.u-tokyo.ac.jp/about/kyoin/profile/nakatani_k.html 参照。

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