FTA(自由貿易協定)の研究

担当教員

中川 淳司

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 冬学期

授業の目標・概要

授業の目標は①FTAが増加している背景の解明、及び②FTAが国際貿易・投資規律に及ぼす意義と影響の解明である。
そのため、FTA増加の背景と原因に関する先行研究を検討し、続いて、主要先進国が締結する代表的なFTAを取り上げてその内容を分析する。

授業のキーワード

自由貿易協定,経済連携協定,環太平洋パートナーシップ(TPP),グローバルガバナンス

FTA(free trade agreement), EPA(economic partnership agreement), Trans-Pacific Partnership (TPP), global governance

授業計画

10月第1週の導入講義で授業の概要を説明し、第3週の初回授業で報告の割り当てを決める。授業の前半はFTA増加の背景と原因に関する先行研究の講読を行う。授業の後半は日本、米国、EUが関与する代表的なFTA(日本の場合はEPA)を取り上げてその内容を分析する。分析にあたっては、同一のテーマ(例えば貿易円滑化、競争、知的財産権など)に関するFTAの規律内容を比較検討し、主要先進国のFTAの内容的な特色を明らかにすることに主眼を置く。

授業の方法

第1回目の導入講義を除き、毎回担当者を決めて30分程度の報告を割り当てて、文献講読と資料(代表的なFTA・EPAのテキスト及び譲許表・約束表)の分析を行う。報告者は前日夜までに割り当てられた文献・資料の概要とそれについてのコメントをレジュメにまとめ、遠州参加者に送付すること。演習当日は、担当者の報告に続いて、報告で提起された論点について討議する。講読する文献と分析する資料はあらかじめ参加者全員に配布する。

成績評価方法

成績評価は、①担当した報告のレジュメ及び口頭報告の評価、②毎回の授業での議論への参加、③出席、を総合して行う。期末試験は実施しない。レジュメと別にレポートの提出は求めない。

教科書

WTO, World Trade Report 2011: The WTO and Preferential Trade Agreements From Co-existence to Coherence, Geneva: WTO, 2011.
その他の文献・資料は授業の初回に指定・配布する。

関連項目

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