事例研究(国際法判例研究)

担当教員

岩澤 雄司

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

国際司法裁判所の判例の研究を行う。日本が初めて当事者となった南氷洋捕鯨事件(豪州対日本)の判決が2014年3月31日に下される。半分くらいの講義時間を使って、同判決の研究を行う。担当教員は、同事件に日本側補佐人として関わった。残りの時間を使って、その他の国際司法裁判所の判例研究を行う。

授業のキーワード

国際司法裁判所,国際法,国際裁判,捕鯨,日本

International Court of Justice, International Law, International Adjudication, Whaling, Japan

授業計画

まず捕鯨事件判決の研究を行う。その後、残された時間で、その他の国際司法裁判所の判例研究を行う。なるべく最近の判決をとりあげる。取り上げる判決の候補は、初回講義の際に提示する。

授業の方法

演習。報告者を割り当てる。
捕鯨事件判決は、個別意見も含め、全体を精読する。その他の判決は、報告者の判決の要約に基づき、皆で議論する。
報告者は、判決(捕鯨事件の場合はその1部)を要約し考察を加える。捕鯨事件判決以外の判決については、報告者は個別意見にも目を通す。
報告者以外の参加者も、必ず教材を読んできたうえで積極的に討論に参加すること。

成績評価方法

平常点・レポート等による

教科書

捕鯨事件判決は、判決それ自体を教材とする(個別意見含む、英文)。
その他の判例は、最近の判決をとりあげる場合は、国際司法裁判所が出す Summary を基本教材とする。判決に関する Press Release や判決それ自体は、参考教材とする(いずれも英文)。判決の邦語評釈がある場合は、それを教材とする。波多野里望=廣部和也(編)『国際司法裁判所:判決と意見――第3巻(1994-2004年)』(国際書院、2007)、国際司法裁判所判例研究会「判例研究・国際司法裁判所」国際法外交雑誌など。その場合、Summary は参考教材とする。

参考書

大隅清治『クジラと日本人』(岩波新書、2003)
小松正之『よくわかるクジラ論争――捕鯨の未来をひらく』(成山堂、2005)
波多野里望=廣部和也(編)『国際司法裁判所:判決と意見――第3巻(1994-2004年)』(国際書院、2007)

履修上の注意

開講予定:当年度限り

関連ホームページ

http://www.icj-cij.org/docket/index.php?p1=3&p2=1&code=&case=148&k=64

その他留意事項

開講は4月14日とする。担当教員は自由権規約委員を務めており何回か海外出張するので、補講を数回行う。時間は相談して決めるが、6限に続けて行うことを予定している。
報告は英語で行ってもよい。

関連項目

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