事例研究(医療政策・問題分析)

担当教員

飯塚 敏晃 / 井伊 雅子

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

日本の医療や医療政策が直面する課題について、ミクロデータを用いた事例研究を行い、課題解決に向けた分析レポートをまとめる。夏学期は研究課題の設定、基本的な事実に関してのリサーチを行う。

授業のキーワード

医療,医療政策,ミクロデータ分析

授業の方法

近年、医療や健康に関する大量のミクロデータの収集が進む一方で、それらをどのように活用すべきか注目が集まっている。今年度は、医療や健康に関する重要課題に関し、実際にミクロデータを活用した分析を行い、課題解決に向けたレポートをまとめる。社会科学研究所 附属社会調査・データアーカイブ研究センターのデータ等の活用を想定している。

具体的な分析テーマに関しては、各グループの自主性を重んじ、主体的に設定してもらうが、例えばミクロデータを用いることで、以下のような分析が可能となる。

1. 社会経済環境の大きな変化を経験するなかで都市化、核家族化が進展した。このような状況のもとで、家族の老親扶養能力・介護能力は大いに低下している。一方、日本の人口構成は急速に高齢化が進んでおり、医療や介護サービスに対するニーズは大きく拡大しつつある一方で、巨額の赤字財政の下でこれまでの社会保障政策は見直しが求められている。このような背景から、老後生活を支えるための福祉サービスをどのように提供していくのか。
2. 近年、医療費の適正化に向けた様々な施策が導入されているが、患者や医療機関が医療に関してどのような選択しているのか、その選択は患者や医療機関によってどの程度異なるのか、医療に関する政策が選択にどのような影響を与えるのか。

成績評価方法

平常点、レポート、プレゼンテーション等による。

履修上の注意

3名程度のグループによる共同作業を基本とし、個人研究は原則として認めない。参加者は原則として公共政策大学院2年生、経済政策コースの学生に限定する。原則として、冬学期の「事例研究(医療政策・解決策分析)」を続けて履修することを前提とする。

関連項目

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