事例研究(科学技術と政治・行政)

担当教員

城山 英明

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

現代では、様々な政策領域において、科学技術の開発、社会における科学技術利用の決定・促進、科学技術利用に伴うリスク規制といった科学技術と政治・行政の交錯領域が重要になっている。例えば、エネルギー政策、医療・医薬品政策、情報政策といった政策領域においてそのような傾向は顕著に見られる。また、国際政治・行政においても核不拡散、宇宙政策、国際標準化といった分野において同様である。このような科学技術と政治・行政の交錯領域における基本的課題、つまり、不確実性のマネジメント、関係専門分野間のコミュニケーション、技術導入と社会制度の関係といった課題について。具体的事例に即して検討する。

授業のキーワード

リスク規制,エネルギー政策,医療・医薬品政策,核不拡散,国際標準化

授業計画

本演習では、まず、科学技術と政治・行政の交錯領域に関する基本的な文献を購読する。その後、ゲストスピーカーによる事例紹介を行う。分野としては、エネルギー政策、医療・医薬品等政策、核不拡散政策等を考えている。その上で、各参加者がテーマを選択し、レポートを執筆する。

授業の方法

各参加者による報告に基づいて、議論する。また、ゲストスピーカーの講義に基づく議論も行う。

成績評価方法

授業参加およびレポートによる。

教科書

参考書

城山英明編『科学技術ガバナンス』東信堂、2007年。
リチャード・ネルソン『月とゲットー:科学技術と公共政策』慶応大学出版会、2012年。
ユージン・スコールニコフ『国際政治と科学技術』NTT出版、1995年。
Sheila Jasanoff, The Fifth Branch: Science Advisers as Policy Makers, Harvard University Press, 1990.
Daniel Carpentr, Reputation and Power: Organizational Image and Pharmaceutical Regulation at the FDA, Princeton University Press, 2010等。

関連項目

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