事例研究（教育、スポーツ、文化政策）

担当教員

鈴木寛

単位数 / 使用言語 / 配当学期

2単位 / 日本語 / 夏学期

授業の目標・概要

教育・スポーツ・文化政策の体系と概要を理解する
実際の教育政策などの形成過程を理解する。
文部科学省はじめ政府・国会で行われている政策動向の把握手法を理解し、それをもとに分析・提案できる実力を身につける。

授業のキーワード

教育振興計画,地方教育行政,コミュニティ・スクール,学校支援地域本部,熟議,教員養成,教員定数,大学,入試,学習権,奨学金,スポーツ基本法,２０２０東京オリンピック・パラリンピック,劇場法,世界遺産登録

授業計画

第一講オリエンテーション 2020東京オリンピック・パラリンピック招致の裏側
第二講初等中等教育教育振興計画地方教育行政
第三講初等中等教育コミュニティ・スクール SSH、SGH、科学の甲子園
第四講初等中等教育教員養成教員定数義務教育国庫補助制度
第五講生涯学習
第六講高等教育大学のガバナンス
第七講高等教育奨学金
第八講高等教育入試改革
第九講教育全般議論
第十講スポーツ政策スポーツ基本法、スポーツ振興計画
第十一講中間発表 2020東京オリンピック・パラリンピックを契機に取り組むべき政策
第十二講文化政策文化振興の財源論劇場法ほか
第十三講以降政策提言最終発表まとめ

授業の方法

担当教員の鈴木寛が、文部科学副大臣、参議院文教科学委員会理事として経験した政策立案の実際について講義する。
学生は、政府の審議会報告書、白書、参考書などをしっかり読み込み、それを理解・分析したうえで、発表を行い、議論を深める。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機に、日本が取り組むべき政策について、提言する。

成績評価方法

授業での議論、発表、政策提言レポート

教科書

窪田真二小川友次「教育法規便覧平成26年版」学陽書房2014年724ページ
「文部科学白書平成24年版」日経印刷 2013年 415ページ
文部科学法令研究会「文部科学法令要覧平成26年版」ぎょうせい 2014年 4334ページ
草原克豪著「日本の大学制度」弘文堂 2008年 296ページ
吉見俊哉「大学とは何か」岩波新書 2011年 259ページ

参考書

鈴木寛・城山英明・細野助博「中央省庁の政策形成過程」中央大学出版会 1999年 365ページ
城山英明・細野助博「続・中央省庁の政策形成過程」中央大学出版会 2002年 397ページ
日本スポーツ法学会「詳解スポーツ基本法」成文堂2011年 367ページ
松岡正剛・金子郁容・鈴木寛ほか「ボランタリー経済の誕生」実業の日本社 1998年 407ページ
金子郁容・玉村雅敏・宮垣元「コミュニティ科学」勁草書房 2009年226ページ
ナン・リン著「ソーシャル・キャピタル」筒井淳也他訳ミネルヴァ書房 2008年 371ページ
飯尾潤「日本の統治構造ー官僚内閣制から議院内閣制へ」中公新書 2007年 248ページ
金子郁容「日本で「一番いい」学校」岩波書店 2008年 279ページ
鈴木寛「熟議で日本の教育を変える」小学館 2010年 191ページ
鈴木寛「熟議のススメ」講談社 2013年 218ページ
貝ノ瀬滋「小中一貫コミュニティスクールのつくりかた」ポプラ社 2010年 128ページ
京都市教育委員会地域教育専門主事室「京都発地域教育のすすめ」ミネルヴァ書房2005年221ページ
天野郁夫「日本の高等教育システム」東京大学出版会 2003年 352ページ
中村高康編集「リーディング日本の高等教育大学への進学」玉川大学出版部 2010年 346ページ
米澤彰純編集「リーディング日本の高等教育大学のマネジメント」玉川大学出版部 2011年 356ページ
村澤昌崇編集「リーディング日本の高等教育大学と国家」玉川大学出版部2010年364ページ
寺崎昌夫「東京大学の歴史」講談社学術文庫 2007年 297ページ
OECD編著「日本の大学改革」明石書店 2009年 174ページ
C.H.ハスキンズ「大学の起源」八坂書房 2009年 219ページ
小林傳司「シリーズ大学研究する大学何のための知識か」岩波書店2013年 195ページ
広田照幸「シリーズ大学教育する大学何が求められているのか」岩波書店2013年 182ページ
上山隆大「シリーズ大学大学とコスト誰がどう支えるのか」岩波書店2013年 193ページ
広田照幸「シリーズ大学組織としての大学役割や機能をどうみるか」岩波書店2013年 195ページ
平田オリザ「新しい広場をつくるー市民芸術概論綱要」岩波書店2013年 240ページ

履修上の注意

教育・スポーツ・文化政策への関心をもっている学生だけではなく、国家公務員一種試験志望者、ならびに、日本国政府の政策立案過程の実際に興味・関心をもっている学生の参加を歓迎する。