事例研究(デジタル時代の行政と社会III(市民参加型社会における行政のアーキテクチャ))
Case Study (Public Adminidtration and Society in the Digital Age III (Next Architecture of Public Administration in the Participatory Society))

担当教員 / Instructors

奥村 裕一/坂井 修一

配当学期 / 使用言語 / 単位数 / Term / Language / Credits

A1A2 / 日本語 / 2

授業の目標・概要 / Objectives

デジタル時代の行政と社会を扱う事例研究シリーズⅢ−市民参加型社会における行政のアーキテクチャでは、組織のアーキテクチャ(構成要素とその相互関係に表現される体系的な設計原理)を応用して、新時代の社会や行政のアーキテクチャ(意思決定・執行の基本原理と制度・情報システムの設計原理)はどうあるべきかを考察する。その手掛かりは、新しい行政象、社会像の模索の中にある。具体的には、世界の潮流となりつつあるオープンガバメントの導入の流れであり、また、日本では、昨年の政府の「国と行政のあり方懇談会」での議論にもその萌芽がみられる。いずれも市民が能動的に公共サービスの形成や実施にかかわっていく社会を描こうとしている。
この授業では、こうした新しい社会を市民参加型社会と規定し、その社会とその中での行政の機能と業務の将来設計を探るとともに、これを阻む行政の構造的課題の解決策や社会活動時間の拡充のあり方を考察する。

授業のキーワード / Keywords

オープンガバメント,市民参加型社会,組織と社会のアーキテクチャ,ワークライフバランス

Open Government, Civic Engagement in the Democratic Society, Enterprise and Societal Architecture, Work-Life Balance

授業計画 / Schedule

・イントロダクション+オープンガバメント概要
・世界と日本のープンデータ政策
・「国と行政のあり方懇談会」にみる市民参加型社会(財政、行政、市民の視点)

(ケーススタディ)
・地域自治体のチャレンジ ケース1(オープンイノベーションモデルとダブルケア)
  学生によるダブルケア事業構築の模擬実験(三回)
  市民や議会から見たオープンイノベーションの期待と課題
・地域自治体のチャレンジ ケース2(市民参加のプラットフォーム作り)
・市民発のチャレンジ(介護保険自己申告への長い道のり)
・社会活動時間創造のチャレンジ(拡大WLBの可能性)

授業の方法 / Teaching Methods

授業の内容に即して、講義により内容を把握した後、グループワークを行って疑似コミュニティによる実践的な理解を深める。

成績評価方法 / Grading

授業への参加状況(発表・発言など)50%と最終レポート50%。

教科書 / Required Textbook

特になし。

履修上の注意 / Notes on Taking the Course

パソコン(タブレット可)を持参のこと。

その他留意事項 / Miscellaneous Information

相談がある場合は以下の奥村裕一のメールに連絡をすること。

関連項目 / Related Resources