在学生用掲示板

2006-03-28

【留学】【新入生向け】海外留学の機会について(LKY-SPP)

募集開始・応募締め切りについて

これから説明する留学制度についての募集開始は、4月上旬、応募締め切りは、4月17日(月曜日)を予定しています。募集開始から応募締め切りまであまり時間がありませんので、今後の掲示にご注意ください。

1. シンガポール国立大学リー・クワン・ユー公共政策大学院(LKY-SPP)—(予定)

1.1. 経緯
東京大学公共政策大学院では、アジアとの連携を強化すべく、アジアの公共政策大学院との連携を模索してきました。その結果、シンガポールのシンガポール国立大学、リー・クワン・ユー政策大学院(LKY-SPP)との間で、学生交換協定を交渉中です。東京大学とシンガポール国立大学との間では、すでに2006年1月13日付けで学術交流協定が締結されています。幅広い授業を履修することができる、また国際的な経験を積んで、友人の幅を広げることができる、という利点を学生は享受できます。LKY-SPP では、東南アジア諸国からの留学生が多く学習しており、多くのアジア諸国の学生と肩をならべて学習できる利点があります。

1.2. 趣旨と前提条件
この交換留学制度は、東京大学公共政策大学院に在籍中の学生が対象です。なお、この留学制度の趣旨は、英語を上達させるための語学留学ではなく、すでに基礎学力があり、英語も十分できる学生が、その語学を生かして東京大学公共政策大学院とは異なる環境で履修、学習することです。その趣旨を十分ご理解のうえ、応募ください。おもな前提条件は、TOEFL(コンピューター・ベース)で最低250点、ミクロ経済学の、最低基礎レベル(学部で学習済みでも構わない)を履修済みであることです。LKY-SPPでは、全員に、一年次にミクロ経済学の履修を義務付けているので、対等の基礎学力を前提とするためです。

1.3. 留学中の身分と授業料
この交換留学制度では、東京大学においては、「留学」という身分で、LKY-SPPへ留学していただきます。授業料は東京大学へ支払い、帰国後にLKY-SPPにおいて履修した科目を東京大学において単位認定する予定です。(現在は、帰国後に申請して認める方式をとっていますが、この交換留学制度においては、2年修了を確実にするために単位互換の条件付事前承認の可能性を探りますが、未だ決定ではありません。) LKY-SPPでは、学位をとらない特別身分の学生で、シンガポール国立大学へは授業料を支払いません。(将来、東大とLKY-SPPのダブル学位の制度の導入を検討する予定ですが、多くの制度変更が必要となりますので、数年先になるかもしれません。)

東京大学では、入学後に「休学」という身分で、他大学院へ留学すると、留学先で履修した科目を帰国後に単位認定することはできません。

1.4. 留学のモデルコース
留学期間は、最長1年間です。LKY-SPPの授業期間は、おおよそ、秋学期は、8月最終週より1月まで、春学期は、2月から5月です。留学して、単位互換のうえ、東京大学に戻り、東京大学公共政策大学院での在学期間を2年間で終えるためには、次のようなモデル・コースが考えられます。

(A)二年生が、秋学期の半年間のみ留学。帰国後直ちに卒業。(B) (学部時代に十分な経済学を学習して入学した)一年生が、秋学期より1年間留学、帰国後半年を経て卒業。

なお、東京大学での在籍が3年間にわたっても構わないという場合には、(C)二年生の秋学期から1年間留学、という可能性もあります。

1.5. 費用
前述のように、LKY-SPP留学期間中の授業料は、東京大学に対して支払い、LKY-SPPでは、授業料免除の扱いを受けます。しかし、留学中の住居費、生活費、学生保険、施設利用料など、LKY-SPP学生として当然かかる経費すべては、自己負担となります。(将来、なんらかの奨学金制度を検討する予定ではありますが、現在は未定であり、2006年度はおそらく間に合いません。)

1.6. 留学先の提供する授業について
LKY-SPPのホーム・ページなどで、ご自身で検索・確認してください。

1.7. 選抜方法と時期
現在、学生交換協定を交渉中であり、2006年度秋学期からの留学までに制度を整えることができるかどうか、確定していませんが、留学希望の学生がいる場合には、できるだけ交渉を急ぎ、制度を整備する予定です。「留学」という身分での留学は、交換留学制度の有無にかかわらず可能ですので、強い希望のある学生がいる場合には、ほかの仕組みでの留学を考えることもありえます。

LKY-SPPへの留学生の募集、選抜は、4月初旬に募集、中旬から下旬にかけて選抜を考えています。書類審査と面接審査の2段階となります。面接審査では、先方から、来日中の教員による面接も考えています。今後随時、情報提供していきますので、この掲示に気をつけていてください。

関連項目