在学生用掲示板

2007-07-03

【授業】火曜2限「国際租税法」 間接外国税額控除に関する質問について

国際租税法 担当:草野耕一
「間接外国税額控除に関する質問について」

内 容
本日の授業の後、院生の方から前にお配りした事例問題第4問の解法の(4)(b)項に関して質問を受けました。質問の趣旨は同項の2行目に出てくる「60−2×3=54」という計算式の根拠に関するものでした。この点に関しては次のように理解してください。

1. 法人税法施行令147条1項本文の最終括弧書き部分は、(当該括弧書き部分の適用なしに計算した)みなし納付外国人法人税の額が、次の算式によって計算した額を超える場合には超過部分を控除する旨規定している。

 配当額−配当に対する源泉徴収税額×2

2. 本件の場合、配当額は60であり、源泉徴収税額は60の5%である3であることから 「60−2×3=54」という計算によって上記超過部分の存否を判定することになる。

以上です。

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