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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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GraSPPへ、SIPAへ、さらに外へ

本間奈菜 (from Japan) 2014年9月修了

卒業し、再び社会人となって2 ヶ月弱。改めて振り返ると、2 年間の学生生活はなんと贅沢な時間であったろうと思います。

私はMPP/IP 3 期生としてGraSPPに入学し、2 年次はダブルディグリー制度でコロンビア大学国際公共政策大学院(SIPA)へ留学しました。SIPAとGraSPPには、それぞれ違った素晴らしさがあります。たとえば、SIPAは一学年に約500人もの学生を抱えているため、クラスメートのバックグラウンドも考え方も多様で、議論は刺激的です。こぢんまりしたGraSPPでは対照的に、いくつもの課題と試験を共に乗り越える「戦友」ができます。GraSPPで得た友人は一生ものだと思っています。

ただ、なにかとことん追究したいテーマがあるのなら、どちらの学校であっても、与えられた枠組みの中にいるだけでは不十分かもしれません。私が2 年間を通して得たもののひとつは、今いる環境の良い点を吸収しつつ、それ以上を求めて外に飛び出していく姿勢だったように思います。たとえば1 年次には経済学やマネジメントの授業に加えて駒場キャンパスへ工学部の授業を受けに行っていましたし、SIPAへ留学したのも、入学当初から学修テーマと決めていた開発と防災の両立という問題をより深く学ぶためでした。SIPAに行ってからは、フィールドワークや現地取材が中心の授業に挑戦しました。正直言って、英語がうまければもっといろいろできたのに、と悔しさは残りますが、これらを通して聞いた鮮烈な社会の生の声は教室では絶対得られないものでした。

冒頭に贅沢と書いたのは、学生のあいだはどんなアプローチもとるのも自由だからです。ぜひGraSPP だけでなく、東大全体や、さらにその外まで、学修の可能性を広げてみてください。

私は今、空間情報を扱う日本の民間企業の国際部門に勤めています。かなり大げさに言うと、開発途上国の防災・都市計画や開発政策を精確な国土の把握という土台から支える仕事です。まだまだ知識不足で日々勉強ですが、今のところ、とてもやりがいを感じています。

(ニュースレター38号より)