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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

「COVID-19国家」の過去と未来 -国家の能力、経路依存性、政策の断続の性質 2021年11月25日(木)

GraSPP Research Seminar 

公共管理セミナーシリーズ
3回セミナー

 COVID-19国家」の過去と未来

-国家の能力、経路依存性、政策の断続の性質

 サイモンフレーザー大学 マイケル・ハウレット教授

20211125日(木)

9:00 10:30 AM(日本時間)

 発表の概要

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、人類にとって大変な悲劇であるものの、政策科学者にとっては、概念やモデルの有用性について検証できる異例の機会となりました。というのも、事実上の「自然実験」であり、多くの国家が、同じ時期に、ほぼ同じリスクで、同じ問題に遭遇するという再現不可能な状況をパンデミックが作りだしたため、概念やモデルの検証では従来難しかった国家の政策行動に関する多くの側面の統制が可能になったからです。これによって、①なぜ各政府が同じ問題に対して異なる方法で対応したのか、②なぜ最初に採用した戦略をパンデミックの期間中に変更することが難しかったのか、③大規模で強力なパンデミックという危機が政策の軌道の性質と「COVID-19後の国家」の進路にどのような影響を与えるか、といった重要な問いに関する知見を得る機会となりました。本発表では、これらの3つの問いを検証し、現象説明における政策のモデルや概念の適用可能性を評価します。これによって、国家の能力、経路依存性、政策の断続の性質といった概念に関する理論の質や有用性について、パンデミック時の国家の行動からどのようなことが明らかになったのかを検証します。

 発表者(マイケル・ハウレット教授)について

 サイモンフレーザー大学政治学部 バーナビーマウンテン教授兼カナダ・リサーチ・チェア(Tier 1)。専門は、公共政策分析、政治経済学、資源環境政策。なお、より詳細な経歴は以下をご覧ください。https://www.sfu.ca/politics/people/profiles/howlett.html

 

開催場所

オンライン (Zoom)ZoomへアクセスするためのURLは、お申し込みいただいた方に開催日前日までにメールでお送りします。

使用言語

英語(英語日本語の同時通訳あり)

司会

青木尚美(公共政策大学院准教授)

申込方法

1123日(火)までに、上記のQRコードまたは下記のURLからお申し込みください。

https://forms.gle/yLR5xzeUPdhDXbL69

 

参加費

無料

申込に当たっての         留意事項

主催者がセミナー(Zoom)を録画・録音することがあります(録画・録音を配信することはありません)。参加者によるセミナーの録画・録音は禁止します。予めご了承ください。皆様のご理解とご協力をお願いします。

お問い合わせ先

 

GraSPP リサーチ・セミナー事務局

Email: graspp_eventinfo(at)pp.u-tokyo.ac.jp

※ (at) は @ に置き換えて下さい。

 

参考文献

  • Capano, G., Howlett, M., Jarvis, D. S. L., Ramesh, M., & Goyal, N. (2020). Mobilizing policy (in)capacity to fight COVID-19: Understanding variations in state responses. Policy and Society, 39(3), 124. https://doi.org/10.1080/14494035.2020.1787628
  • Hogan, J., Howlett, M., & Murphy, M. Re-thinking the coronavirus pandemic as a policy punctuation: COVID-19 as a path clearing policy accelerator. Policy and Society. Forthcoming.