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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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MPP/IPとキャンパスアジアファミリーの一員として

横瀬天宇 (from Japan)

今回はMPP/IPに所属する日本人学生として、私のGraSPPに入学前の志望理由や入学後の学びや感じたことについてシェアしたいと思います。 

志望理由の一つ目は、大学卒業時に将来省庁でのキャリアを視野に入れていたため、法、経済、政治、公共政策を包括的に学べる公共政策大学院に魅力を感じたからです。入学後は開発経済や外交に関連する授業を履修しました。外交の授業では外務省の元事務次官のゼミで勉強しました。他の授業に関しても多くの省庁や国際機関での職務経験を持つ実務家や学術分野において名を誇る教授の授業を履修することができました。理論の傍に実際に起っている国際事情や交渉の現場での話について聞けたことがとても印象的でした。 

北京に留学していた時に行われたキャンパスアジアのDean Talkセッション

二つ目は、キャンパスアジアプログラムに参加したかったからです。学部4年生の時に参加した日中韓三カ国の国連協会が主催する日中韓ユースフォーラムがきっかけでした。私は幼い頃に中国で生活していたこともあり、国を代表する立場として国際問題を議論していくうちに自分のアイデンディティに葛藤しました。そして約10年ぶりに戻った中国の著しい発展に驚き、自分が知っている中国とは完全に別の国に変わっていました。また中国と韓国の学生との対話の中、自分の東アジアに対する理解や知識の不足を強く感じたため、日中韓三カ国のトップ大学院で学べるキャンパスアジアプログラムに参加することを強く心に決めていました。三カ国での勉強や実際にその国に住むことによって自分の知識を深めるだけでなく、文化や歴史を理解してこそ得られる視点についても知るとができました。 

お世話になったMPP/IPの先輩の送別会

次にGraSPPで様々なコースがある中、MPP/IPを選んだ理由について述べたいと思います。私はもともと大学4年生の時にイギリスの大学院に合格しており、イギリスの大学院に進学する予定でした。上で述べたように、キャンパスアジアプログラムに参加しようと思っていたため、イギリスの大学院のオファーを1年保持して、GraSPPを受験しました。大学院はもともと英語で学位をとると強く心に決めていたため、国内にいながら英語で修士を取れるプログラムを探していました。そしてMPP/IPがまさに私が望む最高なプログラムでした。学習環境は想像以上の、言葉通りの国内にいながら留学でした。同じコースには職務経験を持つ他国の政府の派遣で来ている社会人や国の奨学金を受けて留学に来ている学生などがいます。日々優秀な学生や人生の先輩と一緒に勉強できることをとても光栄に思います。一方で、その分の努力も必要だと日々強く実感していました。全く新たな分野の学習に関してはかなり苦労もしましたが、その時に助けてくれた同じプログラムの先輩にとても感謝しております。年齢や出身地域、背景など本当に十人十色ですが、みんなで和気あいあいと、建設的な議論を交わしたり競い合うというよりかは助け合えるところがMPP/IPの良いところだと感じています。そして学生のみならず、教授やオフィスの方々も相談をすると快く助けてくれるため、大学院全体の雰囲気がとても良いと思いました。 

入学前から実務経験者がたくさんいると聞いていたため、職務経験がない私は大学での学びをどのようにフィールドでアウトプットできるかを模索するために、ギャップイヤーを利用してカンボジアで半年間都市開発・教育に関するインターンシップをしました。入学前に勉強していたらよかったと思ったことは数学と経済でした。もちろん入学後に授業できちんと勉強すれば問題ないのですが、いずれ必要になるので、入学が決まっている皆さんは勉強しておくことをおすすめします。 

みなさんが公共政策大学院やMPP/IPに興味を持ち、受験していただけたら幸いです。GraSPPでそれぞれの学びやキャリアを見つけてみてください。