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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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日韓関係とキャンパスアジア-日韓国交正常化60周年記念セミナーを開催しました2025年08月15日(金)

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2025711日、東京大学公共政策大学院(GraSPP)は、ソウル大学校国際大学院(GSIS)と共催で、日韓関係とキャンパスアジア ―日韓国交正常化60周年記念セミナーを開催しました。 

本セミナーはキャンパスアジアジョイントコースの一環として実施され、両大学の教職員と受講する学生が集い、日韓関係のこれまでとこれからについて活発に意見を交わしました冒頭の両大学院長からの挨拶に続き、東京大学名誉教授の高原明生氏が、「Today’s World & East Asia: What is the Role of Japan?」と題して基調講演を行いました。高原教授は、国際秩序をめぐる近年の大きな変化や、中国やロシアの動向、米国の外交政策の変化を分析しながら、日本がいかに東アジアの安定と平和に貢献できるかについて、多角的な視点からわかりやすく解説しました。また、第二次世界大戦後の国際秩序を支えてきた「紛争の平和的解決」と「自由貿易」という二つの原則の重要性を改めて示し、今後の日本外交のあり方について参加者に深い示唆を与えました。 

続くセッションでは、外務省で活躍する本学修了生の早野まい氏が登壇し、キャンパス・アジアプログラムで得た異文化体験が自身のキャリアにどのように結びついているかを語りました。また、ASEANにとって日中韓関係の安定が重要である点も指摘されました。学生には、在学中の交流やネットワーク作りの機会を最大限に活かしてほしいと励ましの言葉を送りました。 
 

会議ではこのほか、韓国新政権の現実主義的外交姿勢や、両国の経済・安全保障協力の課題、米国のアジア政策の変化など、幅広いテーマが議論されました。学生からは、文化交流や言語学習の成果、現地生活での経験が紹介され、互いの相互理解を深める場となりました。 

最後に行われたラウンドテーブルでは、教員と学生が一緒に、キャンパス・アジアプログラムのこれからの役割や、三国間の協力の可能性について活発に意見を交わしました。 

今回のセミナーは、日韓国交正常化60周年という節目に、両国関係の大切さとキャンパス・アジアの果たす意義を改めて確認する貴重な機会となりました。これからも学生同士の交流を通じて、信頼と友情の輪が広がり、日韓関係がさらに発展していくことが期待されます。