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租税政策

担当教官

中里  実・古澤 知之

科目番号

11090

学期

曜日・時限

木曜2限

単位

内容・進め方・主要文献等

【基本的考え方】
租税政策(tax policy)とは租税制度に関する立法学であり、ここでは、日本の税制をいかに設計すべきかについて基本的なものの見方を身につけることを目標とする。この「ものの見方」の習得に当たっては、法律学的な見方のみならず、経済学的、政策過程論的な見方にも配意する。なお、学部段階における租税法、租税政策等の履修は、特に前提としない。

【内 容】
主な項目として、「租税の意義・本質」、「課税と管轄権」といった基本問題、さらに、国家財政における租税の役割、所得税・消費税・法人税等の基幹税目の制度設計などを検討する。

また、現在、わが国は、課税の前提となる諸制度(金融、国・地方関係など)が急速に変化する中で、それらを踏まえた将来の税制のあり方を手探りで模索しているプロセス下にある。本講義では、現在進行中の税制改正論議の中からいくつか重要な事例をとりあげ、参加者相互の間で討論を行うことを通じて、その「模索」のプロセスの一端を紹介することとしたい。

教材等

金子 宏 「租税法 <第9版>」 弘文堂(2003年)
永長正士編「図説 日本の財政」  財経詳報社(平成15年度版)
政府税調答申(http://www.mof.go.jp/singikai/zeicho/top.htmで入手可能) などを予定(詳細は講義時に指示)

成績評価の方法

平常点及びレポート等による。