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地域政治C(現代アメリカの政治)

担当教官

五十嵐 武士

科目番号

22081

学期

曜日・時限

火曜4限

単位

内容・進め方・主要文献等

アメリカは現在,国際秩序を形成する覇権国としての役割を演じているが,イラク戦争にみられるように強引な主導権を発揮して,世界情勢をむしろ不安定にもしている。このようにアメリカが甚大な影響力を展開しているのは,どのような世界情勢の構造的な条件によっているのか,またアメリカの国際的な影響力はいかなる基盤に基づいているのか,そしてアメリカの対外政策は内政によっても大きく左右されるが,現在の内政がどのような様相を呈しているのか等,現代のアメリカの対外政策および内政を総合的に検討することを,講義の目的にしている。2004年は大統領選挙の年であり,内政の変動について臨場感のある考察をすることも考慮している。

講義の構成は以下のように予定している

1..現在の世界情勢の構造             2.アメリカの政治体制と国家としての性格

3.政治・政策過程                   4.対外政策の形成・決定過程

5.大統領選挙の政治過程             6.レーガン政権とレーガノミックスの展開

7.冷戦の終焉と冷戦後の秩序形成       8.クリントン政権とアメリカ経済の復活

9.共和党保守派の多数派形成         10.アジア通貨危機

11.ネオ・コンサーヴァティヴの台頭と共和党の対外政策

12.第三世界の不安定化と9・11テロ事件    13.イラク戦争の展開


教材等

五十嵐武士『政策革新の政治学』(東京大学出版会、1992年)。

同上,『覇権国アメリカの再編』(東京大学出版会、2001年)。

久保文明編『G・W・ブッシュ政権とアメリカの保守勢力』(日本国際問題研究所、2003年)。

成績評価の方法

筆記試験による。