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マクロ経済学基礎 シラバス

担当教員

岩壷 健太郎

科目番号

13040

学期

曜日・時限

火曜4・5限

単位

4

科目概要

  これまでマクロ経済学の講義を受けたことのない大学院生を主な対象として、マクロ経済学の基礎から学ぶ。アメリカの大学の学部教育において標準的なテキストとなっているグレゴリー・マンキュー著『マクロ経済学』を丁寧に解説する。
  このテキストの特徴は、マクロ経済学の2大学派である古典派とケインズ学派のどちらか一方に偏ることなく、それぞれを長期と短期の理論と位置づけて記述されているのでマクロ経済学の学問的な流れを把握しやすいことと、幅広いトピックが網羅されているため公務員試験をはじめ、資格試験などにも対応しやすいことである。
  授業では、マクロ経済学の基本的な理論や専門用語を理解した後、現実の経済問題を考える上でそれらの理論が有用かどうかを検討する。毎週、課される宿題と2回の中間試験、1回の期末試験で成績を評価する。

前提履修科目

なし。 これまで経済学を履修したことのない人を主な対象とする。

成績評価

 筆記試験(8回の宿題・2回の中間・1回の期末)による。宿題20点(毎回欠かさず提出した人にボーナス4点)、中間 I 40点、中間 II 40点、期末100点の合計200点で点数評価。やむを得ない理由がある場合は医師の診断書等を提出の上、中間試験を期末試験で代替するが、規定により非常勤講師の講義には再試験がないので、単位を希望する学生は必ず期末試験を受けること。
 宿題:宿題提出日(下記参照)の授業開始(15:00)までに公共政策大学院 大学院係窓口に提出すること(メールでの提出や遅れた宿題は受けつけない)。
演習:宿題・中間試験・期末試験の解答解説、質疑応答を行う。

テキスト

 N.グレゴリー・マンキュー著(足立英之+地主敏樹+中谷武+柳川隆訳)『マンキュー マクロ経済学 第2版 T入門篇』(2003年)および『マンキュー マクロ経済学第2版 U応用篇』(2004年)東洋経済新報社(原書はN.GregoryMankiw, Macroeconomics, Fifth Edition, W.H. Freeman Publishers又はWorth Publishers, 2003. 訳書はFourth Edition, 2000を基にしているが大きな変更はない)
  似たような教科書に足立その他訳『マンキュー経済学 I ミクロ編』『マンキュー経済学 II マクロ編』というのがあるので間違わないように(それらの原書はN.Gregory Mankiw, Principles of Economicsである)

参考文献

 

講義日程

第1回 4月12日(火) イントロダクション科学としてのマクロ経済学(1章)
第2回 4月12日(火) マクロ経済学のデータ(2章)
第3回 4月19日(火) 国民所得(3章) 〔宿題提出:第1回(1、2章)〕
第4回 4月19日(火) 失業(4章)
第5回 4月26日(火) 貨幣とインフレーション(5章) 〔宿題提出:第2回(3、4章)〕
第6回 4月26日(火) 開放経済(6章)
     5月10日(火)第一回中間試験
第7回 5月10日(火) 第一回中間試験・解説
第8回 5月17日(火) 景気循環へのイントロ(7章)
第9回 5月17日(火) 総需要 I(8章)
第10回 5月24日(火) 総需要 II(9章) 〔宿題提出: 第3回(7、8章)〕
第11回 5月24日(火) 開放経済下の総需要(10章)
第12回 5月31日(火) 総需要:総括 〔宿題提出:第4回(9、10章)〕
第13回 5月31日(火) 総供給(11章)
第14回 6月7日(火) 経済成長 I(1章) 〔宿題提出: 第5回(11章)〕
第15回 6月7日(火) 経済成長 II(2章)
       6月14日(火)第二回中間試験
第16回 6月14日(火) 第二回中間試験・解説
第17回 6月21日(火) 安定化政策(3章)
第18回 6月21日(火) 消費(5章)
第19回 6月28日(火) 政府負債と財政赤字(4章) 〔宿題提出:第6回(3、5章) 〕
第20回 6月28日(火) 投資(6章)
第21回 7月5日(火) 貨幣供給と貨幣需要(7章) 〔宿題提出:第7回(4、6章)〕
第22回 7月5日(火) 経済変動の理論の発展(8章)
第23回 7月12日(火)わかっていること、いないこと(終章)〔宿題提出:第8回(7章)
第24回 7月12日(火) 質疑・応答
      7月19日(火) 期末試験

その他

演習:宿題・中間試験期末試験の回答解説、質疑応答を行う宿題はすべて教科書の章末にある「応用問題」。補論のある章は「応用問題(追加)」も含む。手書き、パソコンのどちらでもいい。A4のレポート用紙(手書きの場合)またはコピー用紙(パソコンの場合)。片面のみ使用。左上をホッチキスでとめること。

表紙に(1)名前、(2)学籍番号、(3)何回目の宿題か、を明記して解答は2頁目からにする。宿題提出日の授業開始(15:00)までに公共政策大学院 大学院係窓口に提出すること(メールでの提出や遅れた宿題は受けつけない)。宿題の解説は提出日の週の木曜4限にTAにより行われる。この演習のときに宿題の解答が配られる。演習後、宿題の正解をWebsiteにも掲示する。演習を欠席した場合、公共政策大学院 大学院係で宿題を受け取ることができる。

第1回 入門編 1章、2章 提出日 4月19日(火)
第2回 入門編 3章、4章 提出日 4月26日(火)
第3回 入門編 7章、8章 提出日 5月10日(火)
第4回 入門編 9章、10章 提出日 5月24日(火)
第5回 入門編 11章 提出日 6月7日(火)
第7回 応用編 3章、5章提出日 6月28日(火)
第8回 応用編 4章、6章提出日 7月5日(火)
第9回 応用編 7章 提出日 7月12日(火)