公法の基層と現代的課題

担当教員

小早川 光郎林 知更

配当学期・曜日・時限

夏学期 水曜 3限

内容・進め方・主要文献等

講義の目的:既存の法制度を評価し、また新たに法制度を構想する際に必要な、公法の基本的な考え方および概念を講義する。重点的にテーマをしぼり、また現実の具体的な諸問題を素材にして、講義を進める。法学未修者と、学部で公法を一通り勉強した学生で、公法の全体を広い視野からもう一度理解し直そうとしている者とを、対象にする。

講義の内容:本年度は、主として以下のような問題を、憲法学および行政法学の観点から取り上げる。

1. 立憲国家の構造—(1)憲法の概念、(2)憲法解釈と比較法、(3)立憲主義、(4)憲法の最高法規性、(5)統治の仕組み

2. 私法秩序と公的介入—(1)公的介入の必要と限界、(2)公的介入の態様(民事・刑事・行政、規制・給付・誘導)、(3)規制緩和・民間開放・公私協働

教材等

教材:安西文雄編『憲法学の現代的論点』(有斐閣、3月刊行予定)、芝池義一ほか編『行政法の争点』(有斐閣、第3版)。

参考書:高橋和之『立憲主義と日本国憲法』(有斐閣)、小早川光郎『行政法・上』(弘文堂)、宇賀克也『行政法概説 I 』(有斐閣)。そのほか、随時指示する。

成績評価の方法

筆記試験による。

関連項目