『空港における混雑を巡る課題』に関する
第4回 ITPU国際セミナー(第46回 公共政策セミナー)を開催します。
趣旨
主要国の混雑空港において、昨今、空港の容量制約の問題がさまざまな面で深刻化してきており、混雑による遅延により利用者利便が阻害されるとともに、新規の航空会社による参入を阻害する面が指摘されており、主要各国の大きな政策上の課題となっている。
米国においては、NY地域の混雑空港に対して、発着枠の一定部分をオークションにかける試みが当局により提案されているが、航空業界他の激しい反対により、議論が止まっている。我が国おいても、2010年の首都圏空港の容量拡大に伴い増加する発着枠の配分についての議論が始まっている。
混雑問題については、これまで、各国において、容量の拡大や、発着枠の再配分など、さまざまな施策が試みられてきているが、必ずしも最適な政策ミックスとはいえない状況にある。ITPUにおいても、2007年7月、第3回のITPU国際セミナーにおいて、交通混雑の問題をとりあげ、実務者を交えての意見交換を行ったところである。
今回のセミナーは、更なる展開を加えて大きな転換期を迎えつつある現在、混雑の中でも「空港の混雑」の問題に焦点をあて、学識経験者、行政・空港当局、航空会社等から最新の見解、実証分析の発表等を行い、今後のこの問題の改善に向け意見交換を行うものである。
日時:3月19日(木) 13:30〜17:30(予定)
会場:東京大学本郷キャンパス山上会館2階大会議室
プログラム
13:30-13:40 開会の辞 金本良嗣
東京大学・公共政策大学院院長/経済学研究科・教授
講演
13:40-14:10 Jan K. Brueckner,
Professor, University of California Irvine
「Congestion and Policy from the Theoretical Point of View」
14:10-14:40 安田洋祐 政策研究大学院大学助教授
「Congestion and Policy from Market Design Perspective」
14:40-15:10 福井秀樹 愛媛大学准教授
「Empirical Analysis of Airport Slot Trading in the U.S.」
15:10-15:40 篠原康弘 国土交通省航空局航空事業課長
「Airport Slot Regulation in Japan / 混雑空港の発着枠について」
休憩
16:00-17:15 パネルディスカッション(上記の者に加え)
安嶋 新
(株)日本航空経営企画室部長
宮川純一郎 全日本空輸滑驩謗コ企画部担当部長
武藤康史 (株)スターフライヤー常務取締役
日原勝也
東京大学公共政策大学院特任教授(モデレーター)
17:20-17:30 閉会の辞 森田朗
東京大学公共政策大学院教授
/政策ビジョン研究センター・センター長
18:00-20:00 懇親会
会場:東京大学本郷キャンパス山上会館1階 ラウンジハーモニー
主催 東京大学公共政策大学院 国際交通政策研究ユニット(ITPU)
共催 東京大学政策ビジョン研究センター
後援 国土交通省航空局
勝手ながら、東京大学の学生及び教職員、学識経験者、行政/空港/航空会社関係者に限らせて戴きます。
(参加無料。同時通訳付き。定員80名に達し次第、締め切らせて戴きます。)
なお、やむを得ない事情によりプログラムが変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。
関連リンク
- ポスター(PDF,179KB)
- ITPU国際交通政策研究ユニット
- 研究プロジェクト